ネクスト・ソサエティ ~ これからどうやって生きていこうかしら

今回の不況は『なにか』違う。と思っている人が多いんではないだろうか。

今、この時点が、日本の産業構造の大きな転換点だったと、後から振り返ると思う日が来るのではないか。

そう、ネクスト・ソサエティがやってくるんだよ~

一昨日の日経新聞にもかかれてたけど、国の戦略としても、これから日本が成長していくためには、製造業だと、原材料の輸入やらで、あまり付加価値を生み出すことができないので、より付加価値を生み出す可能性が高い、IT関連を伸ばしていく必要があるということだそうだ。

コアコンピタンスABC会計顧客第一等の理念を生み出した思想家 P.F.ドラッカーさんもまさにそんなことを言っている。

ビジネス界に多大な影響力を持つ氏が、来るべき新しい社会について示した、近未来についてのある意味、予言書が本書。既にあたっている。社会は氏の筋書き通りに動きはじめている。

自分なんかは、いわゆる、安泰人生ルートを外れているので、結構今後の身の振り方をどっしよっかなーなんて考えることもあるが、今後の人生を生きる羅針盤にならないかという視点で読了した。

以下、今後のためのメモとして、自分視点で、気になる点を抜粋してみる。

「ネクスト・ソサエティは、知識を基盤とする経済であるがゆえに、主役の座を知識労働者に与える」

「これからは、コンピュータ技術者、ソフト設計者、臨床検査技師、製造技術技術者など膨大な数のテクノロジスト(技能技術者)が必要となる」

「彼らは、知識労働者であるとともに肉体労働者でもある。むしろ頭よりも手を使う時間のほうが長い。」

「とびぬけて収入が多いわけではないかもしれない。しかし彼らは、プロフェッショナル、すなわち専門職業人である。」

「50年に及ぶ職業人生活は一種類の仕事をするには長すぎる」

「これまでは、雇用主たる組織のほうが被用者よりも長命であることが常識だった。これからは、被用者、特に知識労働者の労働可能年限のほうが、うまく言っている組織の寿命をさえ上回る」

「今日のところ、50歳あるいは55歳に達した働き手のなかに、知識労働者は少数である。しかし20年30年には、彼らが単独では最大の層となっているはずである」

「知識労働者とは新種の資本家である。なぜならば、知識こそが知識社会と知識経済における主たる生産手段、すなわち資本だからである」

「知識労働者は、自らの専門領域によって自己規定する。(中略)彼らは同じ組織にいるほかの分野のものよりも、他の組織にいる同じ分野のものとの間により多くの共通点をもつ」

「日本社会の安定は、雇用の安定、特に大規模製造業における雇用の安定に依存するところが大きかった。いま、その雇用の安定が急速に崩れつつある」

「第二次世界大戦後、先進国では農業物価格と農業人口が1%減少するごとに、補助金が2%増額した。同じことが製造業にも起こる。(中略)製造業については保護主義化が進む。雇用が減れば保護が増えるのは当たり前である。農業で起こったことである、製造業でも起こることである」

「あらゆる国で政治家のリーダーシップを求める声が聞かれる。だが、それはまちがった声だ。あらゆるところで問題が起こっているのは、人に問題があるからではない。システムに問題があるからである」

「(中国は)1700年以降、50年ごとに内乱が起こっている国柄だ。(中略)したがって、時間的にそろそろ混乱があってもおかしくない」

「日本にとっては、もっとも重要なものは社会である。ここでも日本が一般的であって、アメリカが例外である」

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