Android Studio 使えそうか Eclipse+ADTと比較してみた
Android Studio という IDEが出たみたい。
Android Studio は新しい IntelliJ IDEA (インテリジェイ アイディア) ベースの Android 開発環境。
ちょっと試して見る。
IntelliJ IDEA の Wikiペディアみると、「変数に型のないプログラミング言語に対してもリファクタリングを提供」なんて書いてある、おおぉーこれわすごくないですか Eclipseからとうとう乗り換えか!!
。。。と一瞬、思うも、オープンソース版では、「対応言語が、Java, Scala, Groovy, Clojure, Kotlin などの Javaプラットフォーム 上の言語のみ。PHP, Python, Ruby など非対応」 む、そうですか。。。 Python使えないのね。
そして、「Web系非対応」 ん、「エンタープライズ系非対応。Java EE 非対応」 。。。
シェアは、「Java の統合開発環境としては Eclipse に続いて2番目」とのことだけど、この辺考えると、やっぱり Eclipse が具合いいのかなぁ。とちょっとテンション下がる。
あと、Eclipse with ADT プラグインと同様、開発やデバッグ環境が統合されてますよと。
ただ、現時点(2013/05/19)で、プレビュー版(Early Access Preview) なんで、いくつかの機能がまだ完全じゃないですよ、もしくは実装すらされてないですよ、変なバグもあるかもしれないですよ。とのこと。
それがまぁちょっと嫌なら、こっち(ADTバンドルEclipse) をつかってね。みたいな感じ
ADTバンドルEclipse の存在も最近知ったのだけれど、これはこれで便利。アイコンが西瓜ライクなのはちょっとだけど。
インストールしてみる
とはいえ、気にはなるので、気を取り直して、Windows版をインストールしてみる。
- ダウンロード
- ウィザードに従い、インストール
注意点として、Javaのインストールパスを見つけられない場合がある。その場合、明示的に環境変数 JAVA_HOME に正しいパスを設定すること。
お、自分の環境では、きちんと Java 見つかった。
。。。というか、JAVA_HOME 設定しているないつも。
で、ウィザードを続けていくと、以前のバージョンの設定を取り込むか聞かれるが、初めてインストールするので、下段をチェックして進む。とインストール完了。
起動してみる
起動が始まる。スプラッシュスクリーン
ウェルカムメニュー New Project を選んで進んでみる。UIが、Swing テイスト。Pure Java IDEなのか?
プロジェクトの設定ダイアログ~プロジェクトウィザード。
ADT と基本的には一緒な感じ。
IDE起動。
まず、プロジェクトの構成をみると、gradle? なに?
そういえば、Getting Started の特徴に Gradle-based build support ってあったな。
んーgradle っていう、ビルドツール なんですね。Maven の代替?
どんどんどんどんいろんなのがでてくるもんですね。
Mavenと互換性があって、POMやAntタスクをそのまま利用できる、Groovy でかけるビルドシステムなんですね。
また今度しらべてみよう。
Eclipseと比べながら触ってみる
ちょっと触りながら、第一印象をば。
まず、構成管理。
メニューのVCSからたどると、いろいろ対応してます。問題なさそうです。
某MS製品のように、無償版では構成管理とIDE統合できないという罠もなさそう。
パンくずリスト
実際に、ちょっとファイル移動する場合、プロジェクトエクスプローラーからたどるよりも便利ですね。
画面のデザイナ周り
画面の編集はEclipse+ADTと基本同じ感じかな。
Eclipse+ADTは、昔はそりゃまぁ使えなかったけど最近かなりこなれてきた感じ。
コンポーネントをダブルクリックすると、主要なプロパティが設定できるのは気が利いている!
ちなみに、Eclipse+ADTでは、レイアウトのXML自体が開きました。
Nexus系はじめ、各種解像度が簡単に切り替えられるのは便利。
これも内容はEclipse+ADTと同じ。
コードエディタ
タイポ注意される。。。
キーボードショートカットがEclipseと違うので戸惑うが、チップスで丁寧に教えてくれる。
というか、これは、Alt+Enter で状況依存で修正候補を提案してくれるのかな?
Alt + Enter は、EclipseでのCtrl+1みたいなもんか。
あー、JavaDocコメントの生成のしかたがわからん。(Eclipse でのAlt+Shift+J) まぁいいや。
インデントの補助線は悪くなさそう。
だけど、case は、switch の頭にあわせる派なんだよなー。残念!
まぁどっかで設定できるんでしょうけど。
エディタのフォントはEclipseの方がきれい。うーんーこれは結構大きい。
Eclipseのエディタデフォルトのフォントタイプも結構変遷してきてるけどいつも結構かっこいいイメージなんだよな。
昔から Pure Java 系の IDEはなんかシャギー。偏見かしら。
あとデフォルトの色合いも、Eclipseの方がシックで好き。
Android Studioのエディタ
Eclipse + ADTのエディタ
結論
ということで、2時間ほど試して見た結論。
- 操作のもたつきとかは特に無い。ストレスなく使える感じ。
- Android開発周りの機能については、基本的にADTと同じっぽい。
- 画面のデザイナ周りに期待したが、Eclipse+ADTとできることは同じ感じっぽい。
- ということは、Android に特化したIDEとしてのアドバンテージがEclipse+ADTに対して有るわけではない感じ。
- コードエディタ周りにちょっと気の利いた機能を散見。
- しかしながら、指ぐせで覚えてるキーボードショートカットが使えないのはストレス。 (これは私がEclipseユーザーだから)
- Androidだけ開発するわけではないので、IDEの操作感は同じ方が生産性はあがるかな。 (これも完全に私事)
ということで、あくまで、私個人に最適化した、感想ですが、Google の方針として、今後も Eclipse+ADTも出してくれるなら(出してくれるでしょう) そちらがイイかなー。 とはいえ、Eclipse+ ADTは出さないから、こっちに移行しろといわれても、対応できるレベルではある。
とういのは、私自身は Eclipseを10年近くつかっているので、Android開発において、圧倒的な優位がAndroid Studioに無ければ、使い慣れたEclipseから移行する動機にはならない。
仕事や趣味で、JavaEEやPythonも使うので、Eclipse と Android Studio の併用は生産性が落ちそる(おもにIDE操作性の違いによる混乱)。
EclipseからIntelliJ IDEAにまるまる乗り換える覚悟で使い始めるならいいんだけど、オープンソース版では、JavaEE 以前にWeb開発とかでできなさそう だし。
ということで、今回のAndroid Studioは、新規に Android 開発を始めるにあたり、EclipseもIntelliJ IDEAも普段使ってない人か、普段 IntelliJ IDEA を使っている人向き。普段Eclipse使っている人で乗り換える気が特にない人(要するに自分)には、そんなにメリットないんじゃないかなぁー。