ダーウィンの悪夢
アフリカに、ビクトリア湖って琵琶湖の100倍の広さの湖があって、そこは生態系の多様さから「ダーウィンの箱庭」と呼ばれてたんだけど、琵琶湖のブラックバスよろしく、外来種のナイルパーチを放したところ、増えすぎちゃってこまったな~状態らしいです。
ナイルパーチやら、オヒョウやらメロやら、日本人が想像している魚の大きさを凌駕する大きさの化け物深海魚が、普段われわれが食する魚フライやくるくる寿司のねたになっているんですが、10数年前食品業界にいてそんな魚たちの冷凍切り身を売り歩いてた私としては、ナイルパーチというフレーズに懐かしさを覚えながら、「不都合な真実」的な環境問題をうったえるの映画かな~と思って見始めました。
ちがいましたね。
アフリカの貧困と社会矛盾を訴える内容とお見受けしました。
小さいときから24時間テレビとかでアフリカってなんとなく貧困や難民のイメージがあるけど、この映画が現実ならひどいね。つらい。
ただ、そうなってしまった原因って何かといえば、欧米列強による分割統治や植民地支配なんぢゃないのかな(?)どうもむちゃくちゃやってた様だし。ヨーロッパ人向けに、その辺の自省もこめられてるのかな?
あと、シーンの中に、牧師さんの発言が何箇所か出てきていろいろ語るんだけど、キリスト教自体植民地化の洗礼として布教されたイメージがある。宣教師って、当時は侵略者の尖兵隊、調査隊だったんじゃなかったか。南米のほうとかでもそうだったみたいだし。アフリカにおける、民衆の宗教的な救いがキリスト教主体だとしたら、皮肉なもんだ。
翻って日本を考えると、今の日本があるのは、先人たちが侵略から日本を守ってくれたからだよな。感謝。侵略されてたらこの映画の中みたいに屈辱的な状態だったかもしれないな。
と考えたら、無防備地域宣言とかいってる人たちは平和ぼけの最先端を生きてるな。
いざというときに、日本以外の何をあてにしているんだろう。
–追記–
なんで、宣教師にそんなイメージもってるのかなーと思ったら、前に、この記事を読んだせいかな?