クローバーフィールド
ちょっと前にみた。その時は、「だから?」ぐらいの感想だった。友人は大絶賛だったけど、「そうかなー」って感じ。
そんなところ、先日、また別の友人に、クリーチャー出現前の観覧車の中を撮影しているシーンの背景に、何かが空から海へ落ちるところが映っているということを聞いた。
もう一度レンタルするのもなーというのと、youtubeにあるよということで、確認したら、ほんとだ。
空から『何か』が降ってきている!
ちがった。
こっちが正解。
なんと、偶然にも、クリーチャー出現の瞬間が、映されていたのだ!
この仕掛けによって、「単にクリーチャーから逃げまどう情況を撮っただけのホームビデオの映像」、から、「奇跡的に収められたクリーチャーの出現からの情況を記録した完全なドキュメント」へと映像の意味が変わり、私の中での評価も、何のおちもない視点だけが売りの映画から、マニアックな伏線が張り巡らされた完成度の高い作品へと変わった。
もう一度見てみようかな。
また、その話を聞いた友人たちと、なんとなく現代美術館(の無料エリア)に立ち寄ったときにふと考えたのだけれど、美術っていったい何だろう。「美しい」って何だろう。と考えたとき、「美しい」ということは結局のところ「意味」でしかないないんだろうなと。現代美術ってのは、一見むちゃくちゃに(私には)見えるんだけれども、美術からその本質であるところの「意味」以外の余計なものをそぎ落とした表現方法なんだろうなと思い至った。
昔、広島現代美術館で、うんこの缶詰の存在を知ったとき、「なんやそれ、なんでもありやな~」
と思ったけれども、それも『アリ』なんだよな~
早く続編作れ~(笑)