英語は逆から学べ

 

いやーいかがわしさ満点のカバーデザイン。

いんちきくさい本だろうな~と書店で手にとって軽くみると、なかなか興味を引いたので購入。

著者のパーソナリティや、商売手法など賛否はありそうだが、個人的には一読の価値ありと思う。

タイトルこそ英語の学び方だが、述べられているのは、単に英語の勉強法のテクニックではない。

もっと、本質的に「ネイティブとして言語を習得するとはどういうことか」からはじまり、人はどう世界を認識しているのかを、構造主義的な認識を経て現在の言語学はどう説明しているのかなどを平易に説明しており、それを根拠にした勉強手法の提案である。

自分は、原理部分の説明に共感でき、非常に腑に落ちた感があったため、著者の勉強法の「べし、べからず」の説明も、説得力をもって受け入れることができた。

たとえば、和英辞典片手の英文読解は、「英語を学んでいるのではなく、英語について学んでいる。辞書を使うならせめて英英辞典を使うべし」など。

この本が結構面白かったので、同じ著者の残り97%の脳の使い方【セミナーCD付】 ~人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法~ も読んだが、まぁ面白かった。

ただ、結構良い値段、1,500円前後する割には、どちらも1時間程度で読み終わってしまい残念。

もう少し突っ込んだ内容で、濃く作られた一冊を購入したいところだが、おそらく少しずつことなる似たような本がいろいろ出版されるんだろう。

いずれにしても、内容はよかった。少なくとも、なにが言いたいのかさっぱりわからなく、中身がすかすかに思えた茂木何某先生の本よりは。

海外のTV番組がリアルタイムで見られるサイトもある。自学するコストはどんどん下がっている。いい時代だ。

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