脱Google のススメ - Google リスク
Google AdSense からの重要なお知らせです。
Google で最近の記録を調査したところ、ご利用の AdSense アカウントで AdWords 広告主に重大なリスクが生じていることを確認しました。このアカウントを引き続きサイト運営者ネットワークで使用できるようにすると、今後広告主に費用上の損害が及ぶ可能性があるため、アカウントを無効にしました。
この措置は、Google の広告主と他の AdSense サイト運営者を保護するために必要であることをご理解ください。
アカウントや Google の措置について不明な点がある場合、このメールには返信しないでください。 詳細については、次の URL をご覧ください。 https://www.google.com/adsense/support/bin/answer.py?answer=57153
てなメールが届いた。 要するに 広告主にリスクが生じているので、Google AdSense 利用アカウントを停止しますよ、と。
いやーどうも、このあたりや、以下を読むとおそらく、以降アカウントの再承認の可能性は限りなくゼロ、かつ 収益も没収だろう。たいしてあるわけではないが。
何をしでかしたかと言うと、Google AdSense側から理由の開示はないため、正確なことはわからないが、おそらく、検索向け AdSense を、JavaScript を利用して、ページのタイトルで自動で検索させるようにしたのが原因だろうと。ただ、そのように変更して 3、4日後にそれがポリシー違反であることに気づいて直ちに停止した。そして、ポリシー違反とならないように、同様の機能を、Google カスタム検索を利用して実装しなおした。
<script type="text/javascript" src="http://www.google.com/jsapi"></script> <script type="text/javascript"> google.load('search', '1'); function OnLoad() { var customSearchControl = new google.search.CustomSearchControl({Google カスタムサーチの利用ID}); customSearchControl.enableAds({Google AdSense のアカウントID}) customSearchControl.draw('content'); customSearchControl.execute({自動で検索結果を表示させたいキーワード}); } google.setOnLoadCallback(OnLoad); </script> <div id="content"></div>
・・・だが、残念ながら間もなくして、上記のメールが届いてめでたくアカウントは停止されてしまった。
Google AdSense プログラム ポリシーによれば、
- ポリシーを厳守する必要がある。
- Google ではいつでもサイトへの広告掲載を停止したり AdSense アカウントを無効にする権限を有します。
- アカウントが無効になった場合は、今後 AdSense プログラムにご参加いただくことはできません。
- 必要に応じてポリシーは変更される可能性があるため、更新情報を頻繁にご覧ください
今回の件は、100% 自分に否があることは素直に認め、この『不正』は不注意によるものであり、今後厳正にポリシーを遵守する旨の弁明をオンラインフォームから行ったのだが、まぁおそらくアカウントは再承認されないだろうなと思う。
ただ、100% 上記の『法律』に違反したという否は自分側にあると認めるものの、まったく弁明が認められないとするならば、この事態は、車の運転免許に例えて言えば、
「スピード違反を一回してしまったら、理由の如何を問わずに免許を永久に取り消し、尚且つ預金口座も凍結する。」
・・・ というような仕打ちではなかろうか?甘えてる?契約違反をするほうが悪い?
まぁそうかもしれないが、正直なところむかついた。
が、、、 Google 側に立てば、「疑わしきは機械的に罰する」 のが合理的なリスク管理なんだ。なにせ、多くの国でGoogle は圧倒的な検索のシェアを有しており、おそらく AdSense に参加したいユーザーは甚大な数存在するはずで、たかだか月に数千円の収益しかないようなユーザーの対応に、おそらく超高給取りの担当者の時間を少しでも割いていたらまったく割が合わないのだろう。利潤を追求する企業としてこれは当然だろう理解できる。
日本では諸外国と違って Yahoo の方が Google よりもシェアがあるようだが、今回の件で自分が感じたような、機械的でドライなGoogleの性格を感受性豊かな日本人は見抜いているのではないか? 機械的に扱われることに多くの日本人は耐えられなくて本能的に避けているのではないか?といったら言い過ぎか。 手塚 治虫先生の火の鳥で、型落ちでポンコツのロビタが他の優秀で高性能なロボットよりも愛されるのは、「人間くさい」からなんだよね。
まぁ、愚痴はさておき、Google側が『合理的な』リスク管理をするならば、自分の側もそれに合わせたリスク管理をする必要があるのだ。今回の件で反省する点が 2点ある。ひとつは、利用規約をしっかり確認していなかったこと、もうひとつは、Google に過度に依存していたことだ。
今回の件は自分に否があるのだが、AdSense狩り(こんなものがあるのは今回の件ではじめて知った) 等の完全に自分に否がないような事例でもアカウントがロックアウトされてしまい、復活せずに収益が没収されてしまう可能性があるらしい。
こういうリスクを認識できたという点で、今回は没収された収益以上の価値があった。
AdSense では、アカウントが非承認になったことにより、それまでの収益のみならず、蓄積したデータ、さらには検索のURLまですべて無効になってしまったが、例えば Gmail 。これも非常に便利だったため利用していたが、このアカウントだっていつ何時ロックアウトされてしまうかわかったもんぢゃない。そうなったときには、すべての情報がWebの向こう側(Google側)にのみ存在し、閲覧することすらできない状況に陥ることも十分考えられる。これは「重大なリスク」だ。私にとって。
ということで、まぁ Google に限らないが、Webのサービスを利用する場合、あまりにも簡単に利用できてしまうので気にしないことが多いが、利用することで得られるメリットと、それが突然利用できなくなったときのデメリットを意識して、利用できなくなった場合を想定しておく必要がある。
以下、Google で利用していたサービスの乗り換え先と感想。 随時、こちらにもメモしていく。
1. Googl AdSense から乗り換え
まずは、AdSense。 これはもう乗り換えるしか仕方がない。
1.1 Yahoo アドパートナー http://webowner.yahoo.co.jp/siteincome/adpartner/
インタレストマッチの広告を配信しているようで興味深い。審査には3 ~ 4 日かかった。
1.2 楽天ぴたっとアド
2ティアシステムとやらを採用しているらしい。広告掲載者を紹介すると、紹介した広告掲載者の報酬の一部が紹介者に支払われるとのこと。また、Yahoo 同様 サイト訪問者の趣向が反映された広告が表示されるユーザーマッチ方式(インタレストマッチと同意だと思われ)。審査は1日くらいしかかからなかった。
2. Google ツールバー から乗り換え
2.1 Yahoo ツールバー
うーん Google検索を使い始めて 10年以上なるかな。ツールバーは何年だろう。Google が抜けていると思い込んでいたけど、Yahoo検索も使ってみると勝手がいいし、ツールバーもGoogle以外を使おうという気がなかったから試してなかったが、使ってみるとかなり使いやすいぞ。
Google ツールバー 使い始めたときブックマークがどこからでも使えることに感動してずっと愛用してきたけど、Yahoo のほうが柔軟に使えそうだし、実際使いやすい。Google のブックマークをインポートすることもできるので乗り換えは簡単、Yahoo にログインしていると、検索結果にブックマークの登録もマージされて出てくるので便利。
3. Gmail から乗り換え
3.1 Hotmail
無料メールは最初は Hotmail だったんだけど、Gmail 使いやすかったので乗り換えた。が、しばらくぶりに使ってみるとかなり操作性等も向上していて使えるようになっている!
で、Gmail 側で、設定の [メール転送と POP/IMAP] から[POP ダウンロード] を設定してあげれば、Gmail のメールを 取り込むことができる。ただ、瞬時にというわけには行かないようで、自分の場合、1日1000通程度ずつ取り込んでいるようだ。
あと、Windows Live Messenger をいれとくと、タスクトレイにメール状況を表示できるし、メールが届くとポップアップしてくれるのも意外と便利。いまや十分使える。自分の利用方法では、Gmail でなければいけない理由はもはや見つからない。
4. Google Analytics
サイトアクセス解析ツール、これは非常に便利で、Google を是々非々で利用していこうとしたら、こいつは使い続けるだろうなとおもっていたら、
4.1 Yahoo アクセス解析
なにが、なにが、負けず劣らず Yahoo のツールも便利だ!使える!
5. その他
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Google Code Hosting、Google App Engine など 開発系の物はできるだけ自宅サーバーでまかなう方向でやっていこう。
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iGoogle は、MyYahoo にする。アプリケーション系が弱いが、実際iGoogleもRSSリーダー的に使っているだけなので十分。
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Google ドキュメント なんかは、ぼちぼち Zoho Office へ移行していこう。
こうしてみてみると、Google に依存しすぎだった。反省。
Google でなきゃだめだろうって思っていたのが、意外と他のサービスで置き換わってしまうんだなぁ。