スラムドッグ$ミリオネア
ムンバイのスラムで育った主人公が、クイズミリオネアにでて、次々と正解していく。
なんと、出題される問題がすべて彼の数奇な生い立ちの中で記憶に残る出来事という夢のような話。
1992年か、1993年に ボンベイ に行ったことがあるのだが、空港から待ちへ向かう高架の左側に、この話で出てきたようなスラムがあったのが印象に残っている。あれから、すでに20年近くたってるんだなぁ。映画中ではそのスラムも再開発されてビルが建ち並んでいるらしい。
インドの他の都市にくらべて、ボンベイはちょっと物騒な感じがしたのを覚えている。たしか、タージマハルホテルでトイレを借りたな。
ほぼ中学校の部室みたいなホテルを泊まり歩いていたので、タージマハルホテルのトイレの方が宿泊ホテルの部屋よりましな感じだった。
そのホテルも、同時多発テロの銃撃戦の舞台になっちゃうし。
主人公は、少年時代タージマハルで、窃盗やら窃盗したものを売ってひとやま当てるのだが、アグラの雰囲気は確かにそんな感じだったなぁ当時も。
旅先であった、日本人観光客が結構な数、怪しげなカーペーットを何十万円かでクレジットカードで買わされていた。
自分は、タージマハルの前の公園で、少年から針金でできたおもちゃを買ったのをよく覚えている。
また、孤児を束ねて、乞食をさせて、上前をはねる悪いやつが出てくるが、本当にああいう感じなのかな?
乞食といっても、日本のイメージとはちがって、托鉢みたいなもので、施す側に利益があるということになっている。
「ばくしーし、ばくしーし」(喜捨) といって、どこへ行っても子供たちがまとわりついてきていたけど、ああいうブローカーみたいなのがいたのかな?
カルカッタで、そういう女の子がいたのだが、屈託がなくてかわいかったのを覚えてるな。
ボンベイやアグラやデリーより、カルカッタやプリーの感じの方が面白かった。
カルカッタは、まだ雨が降ると膝まで水がたまるのかな?
なんてことを思い出しながら見ていた。
ストーリーも面白い。
せっかくだから、途中でみんなが踊り出したりすると、個人的にはうれしかったかも。