コンサルタントの秘密-技術アドバイスの人間学

 

プロジェクトの終わりには、いつも、もっとしっかり要求分析ができていたなら、、、と思う。

「そもそも依頼者はなにをやりたいのか」が実はあまり明確になっていなかったということがプロジェクトの後半でわかってくることが、問題の原因であることがほとんどだ。

要求分析、ビジネスアナリシス の手法としては、BABOK などが有用だが、本書は、もっと「依頼者」というつかみどころがないものとどう向き合っていくべきか、コンサルティングというものは、「依頼者」に何をあたえ、なにを与えないべきかという、手法というよりは、生き方、生き様のようなものが描かれている。

××× の法則 というお題目、例えば「去りゆくガンマンのファンタジー」とかとともにこれが描かれているのだが、著者のエビソードとも寓話ともつかない語り口で書かれており、どちらかというと多くの教訓を含んだ宗教書とでもいった感じだ。

具体的なコンサルティング技法というより、人間のどうしようもない習性といかに付き合い、よりよく生きるかといった、人生の指南となる含蓄は多く含まれていて、なるほどなぁとうなずく。

むしろ、コンサルティングとは、技法云々ではないのかもしれないが。

また、末尾に、本書に登場する法則とともにコンサルタントの原則の要約的なものがまとまっているので、のちのち、参考にしやすいかもしれない。。。

ああ、その時に、記憶の引き出しから、さっと引き出せるように、「ラズベリージャムの法則」だとか、「ワインバーグの双子の法則」だとか、寓話的な語り口になっていたのか!!!

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