!!!接続詞 [文章] !Amazon新書 {{include_html banner_html, "!amazon_paperback"}} [文章は接続詞で決まる (光文社新書)|http://www.amazon.co.jp/dp/433403473X?tag=typea09-22&link_code=as3&creativeASIN=433403473X&creative=3999&camp=767] {{amazon 433403473X}} この本のまとめ タイトル通り、一読するだけでも、文章の論理構成を明確にし、また文章の幅を広げるのに役立つ。 頭の中が混乱している状況で、文章を考えながら書いているとはちゃめちゃになりがちだが、接続詞を意識することで、かなり構造が明確になる。 たとえるなら、スパゲッティーなソースコードがリファクタリングされる感じ。 日本語で読み書きされる方にはお勧め。 !四種十類 +論理の接続詞 ++順接 ***「だから」系 ***「それなら」系 ++逆接 ***「しかし」系 ***「ところが」系 +整理の接続詞 ++並列 ***「そして」系 ***「それに」系 ***「かつ」系 ++対比 ***「一方」系 ***「または」系 ++列挙 ***「第一に」系 ***「最初に」系 ***「まず」系 +理解の接続詞 ++換言 ***「つまり」系 ***「むしろ」系 ++例示 ***「たとえば」系 ***「とくに」系 ++補足 ***「なぜなら」系 ***「ただし」系 +展開の接続詞 ++転換 ***「さて」系 ***「では」系 ++結論 ***「このように」系 ***「とにかく」系 !論理の接続詞 *前後の文脈を条件関係によって、関連付ける *読み手の推論を限定 *文章の論理性や説得力を高める ::順接 ,系統,説明,備考 ,だから,原因-結果の橋渡し,前提内容は読み手が理解している内容 ,それなら,仮定をもとに結果を考える,「それでは」「すると」「そうすると」「そうしたら」「だとすると」「だとしたら」、否定形として「そうしないと」「そうでないなら」「さもないと」話し言葉中心、用法に大差なし ::逆接 ,系統,説明,備考 ,しかし,書き言葉での使用頻度多,ジャンルを問わない、安易に使われがち ,ところが,強い意外感,「ところが」「にもかかわらず」「それなのに」「なのに」「そのくせ」うまく使うと文章に奥行きと広がり !整理の接続詞 *類似の内容が対等に並んでいることを示す *複雑な内容を整理、分類する ::並列 ,系統,説明,備考 ,そして,便利な接続詞、話をあとから付け足していくことができる,「そして」「それから」「また」 ,それに,既に示したものに重ねる感じの強いもの,繰り返し使用できない「それにくわえて」「そればかりか」「そのうえ」「しかも」「ひいては」 ,かつ,論理を重視した厳しい感じ,「かつ」「および」「ならびに」 ::対比 ,系統,説明,備考 ,一方,2つの物事の相違点に注目し対立を表す,「一方」「他方」「それに対して」「反対に」「反面」「逆に」 ::列挙 ,系統,説明,備考 ,第一に,並列の接続詞に番号付け(1)、文章のなかの箇条書き,「第二に」「第三に」・・・ ,最初に/はじめに,並列の接続詞に番号付け(2) 順序を重視,「つづいて/ついで」「その後」 ,まず,並列の接続詞に番号付け(3) 列挙のオールマイティ,「つぎに」「さらに」 !理解の接続詞 *読み手にとって不足している情報の補填を予告する *先行文脈の内容を分かり易く、イメージ豊かに ::換言 ,系統,説明,備考 ,つまり,端的な言い換えで切れ味,「つまり」「すなわち」「要するに」「いいかえると」「換言すると」「いわば」「いってみれば」 ,むしろ,否定することで表現を絞る、先行文脈を否定的に受け、後続で肯定,「むしろ」「かえって」「そうではなく」「否」「とういより」「というか」「かわりに」「そのかわり」 ::例示 ,系統,説明,備考 ,たとえば,抽象と具体の往還を助ける,「たとえば」「具体的には」「実際」「事実」 ::補足 ,系統,説明,備考 ,なぜなら,ここからが理由だということを予告,「なぜなら」「なぜかというと」「だって」「なにしろ」「なにせ」「というのは」「というのも」 ,ただし,補足的だが、理解に役立つ情報が続く,「ただし」「もっとも」「なお」「ちなみに」 !展開の接続詞 *話の本筋を切り替えたりまとめたり *文書全体を大局的に捉える *文書をとおして、書き手の言いたいことを伝える ::転換 ,系統,説明,備考 ,さて,周到な準備のもとさりげなく使用,「さて」「ところで」「それにしても」「それはそうと」「それはさておき」 ,では,話の核心に入ることを予告,「では」「それでは」「じゃあ」 ::結論 ,系統,説明,備考 ,このように,素直に文章をまとめる,「このように」「こうして」「かくして」「以上」「結局」 ,とにかく,強引に結論へと急ぐ,「とにかく」「いずれにしても」「いずれにしろ」「どっちにしても」「どっちみち」 !文末の接続詞 *文末で構造化に貢献 *接続詞に準じる ::否定 ,系統,説明,備考 ,のではない,読み手の心に疑問を生む ,だけではない,ほかにもあることを予告,「だけではない」「ばかりではない」「にかぎらない」「にとどまらない」 ::疑問 ,系統,説明,備考 ,か,後続で、答えが得られるだろうという予測に結びつく,「か」「のか」「のだろうか」 ::説明 ,系統,説明,備考 ,のだ,先行文脈との関連性を示す、文章のながれにタメをつくる,「のだ」「わけだ」「のである」「のです」「の」「んだ」「んです」 ,からだ,理由をはっきり示す,「からだ」「ためだ」 ::意見 ,系統,説明,備考 ,と思われる,「私」の判断に必然感を加える,「と思われる」「と考えられる」「と言える」 ,のではないか,慎重に控えめに提示する,「のではないか」「のではないだろうか」 ,必要がある,根拠を示した上で判断に至る,「必要がある」「べきである」「なければならない」「てはならない」