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Cloudscape のインストール

2005/05/06

オープンソースである、IBMのJavaデータベース Cloudscapeをインストールする

  1. はじめに

    1. 使用形態

      2. Cloudscapeは以下のような形態にて使用することができる

      種類 内容
      single-user Java application
      • Javaアプリケーションと同じJVMで実行される
      • データベース管理は不要
      • ユーザから隠蔽される
      multi-user applicaton
      • Webサーバーのように複数ユーザから同時に使用される
      server framework
      • Networkサーバとしても、単体サーバとしても使用可能

    2. システム要件

      3. CloudscapeデータベースエンジンはJavaのみで記述されているため、認定されたJVMであれば、何処でも実行可能。
      以下は検証済み環境のリスト

      http://www-306.ibm.com/software/data/cloudscape/requirements.html

  2. インストール

    1. 入手先

      2. 以下のサイトから、インストーラをダウンロード。※ ユーザ登録が必要

      http://www-306.ibm.com/software/data/cloudscape/

      上記種類のインストーラが選択できる。今回はWindows Installerを使用した。

    2. インストールの実行

      3. ダウンロードしたファイルを実行すると、インストールが始まる

      次へ

      リリースノートを確認し次へ

      次へ

      使用条件に同意し、次へ

      インストール先のフォルダを指定し次へ

      セットアップタイプ(ここでは標準)を選択し次へ

      サマリーが表示されるので、確認し次へ

      インストールの実行中

      次へ

      終了

    3. Java環境の設定

      4. システムのプロパティ～環境変数に、以下の環境変数を追加

      変数名 値 内容
      JAVA_HOME C:\j2sdk1.4.2_07 JDKのベースディレクトリのパス
      PATH %JAVA_HOME%bin; 左記内容を PATHに追加する

  3. tools 、startup utilities の使用

    4. Cloudscapeにはtools、utilitiesとして、以下のものが含まれています。

    組み込みデータベース用のスクリプトが、frameworks\embedded\bin フォルダ以下に、 Networkサーバ用のスクリプトが、\frameworks\NetworkServer\binフォルダ以下にあります。

    上記スクリプト格納フォルダから、もしくはパスを通して、スクリプトを実行することができるが、 すでに、環境変数に CLASSPATH が登録されている場合など正しくスクリプトが実行されない場合がある
    その場合、以下の内容を手動で環境変数に設定する。

    変数名 値 内容
    CLOUDSCAPE_INSTALL C:\Program Files\IBM\Cloudscape_10.0 インストール時に指定した、インストール先のフォルダを設定
    CLASSPATH %CLOUDSCAPE_INSTALL%\lib\derby.jar;%CLOUDSCAPE_INSTALL%\lib\derbytools.jar; 左記内容を CLASSPATH に追加

    TOOL名 内容
    sysinfo

    frameworks\embedded\bin フォルダから、sysinfoを実行

    C:\Program Files\IBM\Cloudscape_10.0\frameworks\embedded\bin>java org.apache.der
by.tools.sysinfo
------------------ Java Information ------------------
Java Version:    1.4.2_07
Java Vendor:     Sun Microsystems Inc.
Java home:       C:\Program Files\Java\j2re1.4.2_07
Java classpath:  C:\PROGRA~1\IBM\CLOUDS~1.0\lib\derby.jar;C:\PROGRA~1\IBM\CLOUDS
~1.0\lib\derbytools.jar;W:\awj
OS name:         Windows XP
OS architecture: x86
OS version:      5.1
Java user name:  YAGI Hiroto
Java user home:  C:\Documents and Settings\YAGI Hiroto
Java user dir:   C:\Program Files\IBM\Cloudscape_10.0\frameworks\embedded\bin
--------- Derby Information --------
[C:\Program Files\IBM\Cloudscape_10.0\lib\derby.jar] 10.0.2.0 - (30301)
[C:\Program Files\IBM\Cloudscape_10.0\lib\derbytools.jar] 10.0.2.0 - (30301)
------------------------------------------------------
----------------- Locale Information -----------------
------------------------------------------------------
    ij

    ij ツールを使用するとCloudscapeデータベースに接続することができます。
    ij ツールを使用して、データベースを作成するには、以下の3行目のコマンドを実行します。
    このコマンドを実行すると、カレントディレクトリ(この場合C:\work\cloudscapedb)に、testdb が作成されます。 

    1: C:\work\cloudscapedb>java -Dij.protocol=jdbc:derby: org.apache.derby.tools.ij
2: ij version 10.0 (C) Copyright IBM Corp. 1997, 2004.
3: ij> connect 'jdbc:derby:testdb;create=true';
4: ij> exit;

    また、ij プロンプトに対して、SQLコマンドを実行することができます。