正規化(normalization)

  1. 第1正規形(1NF)
  2. 定義 関係Rがその属性に非単純定義域(繰返しグループ)をひとつも含まないもの
    条件 繰返しグループの排除

  3. 第2正規形(2NF)
  4. 定義 関係Rが第1正規形である
    関係Rのキー以外の属性はすべて、関係Rの各候補キーに完全関数従属である
    条件 部分関数従属の排除

  5. 第3正規形(3NF)
  6. 定義 関係Rが第2正規形である
    関係Rのキー以外の属性はすべて、関係Rの各候補キーに推移関数従属しない
    条件 推移関数従属の排除

  7. ボイス-コッドの第3正規形(BCNF)
  8. 定義 関係Rが第1正規形である
    関数従属のすべての決定項は候補キーである

  9. 第4正規形(4NF)
  10. 定義 関係Rが第1正規形である
    関係Rには自明な多値従属しか存在しない

    多値従属性

    属性 X の実現値がきまると属性 Z が決まるとき、 属性 X に属性集合 Yを加えて決まる属性も同じ実現値を持つとき、 属性 Z は属性 X に多値従属である

    1. X →→ Z と表記
    2. X →→ Y も成り立つ場合、対象性のある多値従属性、自明でない多値従属性といい X →→ Y|Z と表記

    要するに、Y , Z 値の集合が X 値のみに依存しそれぞれ Y , Z 値と独立している。
    関数従属は X →→ Y の場合、Y 側は Y 値の集合が対応するが、X → Y の場合 Y 側はただ1つの値にに決まるという意味で、多値従属の特殊な場合である (多値従属は、関数従属の一般化)

  11. 第5正規形(5NF,projection/join normal form)
  12. 定義 関係R( X1 , X2 , ・・・ Xm )を射影により分解した関係を R1( X1 ) , R2( X2 ) , ・・・ Rm( Xm )とする。 R1 , R2 , ・・・ Rm を自然結合により結合すると、意味的妥当性をもって元の関係Rが得られる場合、 R と R1 , R2 , ・・・ Rm の間に結合従属性があるという。 再結合するともとの関係を生成できるような射影により得られる R1,R2,・・・Rm を第5正規形という。