関係計算

  1. 述語論理
  2. 「述語」(性質)に着目して「量化」をつかって論理関係をあつかう。

    「水星は太陽をまわる」、「金星は太陽をまわる」・・・という命題を用いて、 「太陽系のすべての惑星は太陽のまわりをまわる」を表現するには 「水星は太陽をまわる」 AND 「金星は太陽をまわる」・・・ で表現すればよい しかし、「すべての人間は善良である」を同様の命題論理式では 表現しきれない。

    作用素を使用して上記を表現する。

  3. 作用素 (quantifier)
  4. 次の2つの表現を表す演算を作用素という。 これらは x を含む文章の前におかれて、真か偽の新しい命題を作る

    全称作用素
    「すべての x に対して、・・・」
    ∀ 全称作用素 といい、∀x と書く

    存在作用素
    「・・・のような x が存在する」
    ∃ 存在作用素 といい、∃x と書く

    たとえば、「x が 3 より大きければ、xは正数である」という命題は、 標準的には次のように書ける。 すべての x について、もしも x が 3 より大きければ、x は正数である。」

    ( ∀x )( x > 3 ⇒ x > 0 )

    簡略化して、

    ( ∀x > 3 )  x > 0

    また、「x^2 = 2 である実数 x が存在する」という命題は、 標準的には次のように書ける。 「x は実数でかつ x^2 のような x が存在する」

    ( ∃ x )( x ∈ R ∧ x^2 = 2 )

    簡略化して、

    ( ∃ x ∈ R ) x^2 = 2