WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning) の設定

2002.04.30

WebDAV (Web Distributed Autoring and Versioning) とは

  1. WebDAV (Web Distributed Autoring and Versioning) とは
  2. Windowsでの状況
  3. Window 2000 および IIS から利用可能. Apachから利用可能なDAVモジュール(mod_dav)等もリリースされているようだし、 Apach2.0 からはWevDAVサーバーとしての機能が同封されている

  4. 提供される機能
  5. 機能 内容
    リソースの操作 サーバー上の WebDAV 発行ディレクトリで、リソースを操作可能。 ディレクトリ内でファイルをコピーしたり移動したりすることができる。
    プロパティの修正 リソースに関連するプロパティを修正可能。 プロパティ情報の書き込みや取得することができる。
    リソースのロック リソースのロックおよびロック解除によって、複数のユーザーが同時にファイルを参照可能。 修正は一人のユーザーのみが行えるように制御。
    検索を行う  WebDAV ディレクトリ内でコンテンツおよびファイルのプロパティの検索が可能。

  6. WebDAV クライアント
  7. WebDAV プロトコルをサポートするクライアントを通じて WebDAV発行ディレクトリにアクセスすることが可能。 Microsoft 製品では以下の製品からアクセス可能。

    製品 内容
    Windows2000 ネットワークプレイー巣の追加ウィザードで、WebDAVサーバーに接続 ディレクトリの内容をローカルコンピュータのように使用可能
    Internet Explorer 5 WebDAVディレクトリに接続し、Windows2000 と同様のファイルシステム作業を行うことが可能
    Office 2000 Office 2000 アプリケーションからドキュメントを直接WebDAVディレクトリに作成、発行、編集、保存可能

  8. セキュリティ
  9. WebDAV は Windows 2000 と IIS 5.0 に統合されているので、両方のセキュリティを踏襲している。 IIS スナップイン IIS アクセス権と NTFS ファイルシステムの随意アクセス制御リスト(DACL)がある。

WebDAVの設定

  1. サーバーの設定
    1. WebDAVフォルダとして利用するローカルディレクトリを作成し、ユーザーの権限を設定する
      1. ex- 「c:\inetpub\share」
      2. ディレクトリのプロパティからWebDAVディレクトリにアクセスするユーザーのアクセス権を設定する
      3. ユーザーのアカウントオプションの「暗号化を元に戻せる状態でパスワードを保存する」にチェックする
    2. 「インターネットサービスマネージャー」(IISスナップイン)を起動して 「Webサイト」から仮想ディレクトリ作成ウィザードを起動
    3. 仮想ディレクトリ名を指定する
    4. ex-「 WebDAV」

    5. i.で設定した物理パスを指定
    6. アクセス許可
      1. [読み取り]、[書き込み]、[参照] のアクセス権を与える.
      2. [管理ツール]-[インターネットサービスマネージャ] を起動し、 iii.で作成したディレクトリのプロパティを開き[ディレクトリセキュリティ]タブの [匿名アクセスおよび認証コントロール]の編集ボタンを押下

  2. クライアント(Windows2000) から WebDAVディレクトリに接続
    1. [マイネットワーク] - [ネットワーク プレースの追加] をダブルクリックし、 「ネットワークプレースの追加ウィザード」を起動。
    2. WebDAV サーバーの URL + 作成した仮想ディレクトリ名を指定する。

    3. ユーザーIDとパスワードの入力
    4. Active Directory のユーザーとして、適切な権限がある必要がある。

    5. ローカルでの表示名を設定
    6. 通常のディレクトリと同様に使用可能になる

  3. Internet Explorer から接続確認
    1. [ファイル] - [開く] を選択
    2. WebDAV サーバーの URL + 作成した仮想ディレクトリ名を指定 「Webフォルダとして開く」にチェックをして OK

    3. ネットワークプレースから接続したマシンと同様に使用可能になる