Android 開発環境構築 ステップ・バイ・ステップ (3) 実機でデバッグ(ADBドライバのインストール)
に続いて、Eclipse から実機デバッグを行う準備をステップ・バイ・ステップで。
Android 端末の設定
端末側で、以下の設定を行い、Windows PC に接続し、ドライバーをインストールする。
Android 端末は、X06HT Desire の例。
設定 - アプリケーション を選択
不明な提供元 のチェックを ON に
デバッグ用にアプリケーションをインストールする必要があるので、「不明な提供元」のチェックをONにし、「開発」をタップする。
以下、必要なチェックをONに
- USBデバッグ ・・・ ON にする。これにより、USBストレージとしてではなく、Android 端末としてPCに認識される。
- スリープを無効にする ・・・ USB接続している間(要するにデバッグ中)は、スリープしないように設定
- 疑似ロケーションを許可 ・・・ デバッグ用の位置情報を設定可能にする・・・のだろうなぁ(未調査)
Windows XP にて、ドライバーのインストール
http://developer.android.com/sdk/win-usb.html
Android 端末を上記設定にして、接続すると、ハードウェアの追加ウィザードが立ち上がる。
立ち上がらない場合は、コントロールパネルから「ハードウェアの追加」を選択すればよい。
「いいえ、今回は接続しません」 を選択し、次へ
「一覧または特定の場所からインストールする」を選択し、次へ
「リムーバブルメディア を検索」チェックを外し、「次の場所を含める」にチェック、Android 開発環境構築 ステップ・バイ・ステップ (2) ~ Android SDKのインストールと エミュレータの作成 で、Android SDK をインストールしたパス配下の、google-usb_driver を選択し、次へ
※ Android SDK のインストール時に、適切にGoogle が提供するツールキットをインストールしておく必要がある。
C:\Program Files\Android\android-sdk-windows\google-usb_driver
ADBドライバをインストールできない場合の対処(X06HT)
X06HT だと、「このハードウェアをインストールできません」となってしまう。
Android (X06HT Desire) Windows XP にてADBドライバを認識しない(実機デバッグできない)場合の対応
C:\Program Files\Android\android-sdk-windows\google-usb_driver\android_winusb.inf ファイルをテキストエディタで開き、CPUのタイプに合わせて、[Google.NTx86] x86 プロセッサまたは、[Google.NTamd64] amd64プロセッサセクション等の下に下記を追記し、再度インストールを行う。
ダイアログを閉じてしまったりしたら、コントロールパネル - ハードウェアの追加 から、ウィザードに従って進めるとまた出てくる。
; ; HTC Desire %SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C87 %CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C87&MI_01
インストール完了
ADBドライバをインストールできない場合の対処法の想像(X06HT以外)
ちなみに、X06HT Desire についての解決法は、「HTC desire 実機デバッグ」を参考にさせていただいたが、上記android_winusb.inf に追記した内容は、見る限り、USBデバイスの
VID_ベンダID&PID_プロダクトID
のようだ。今回、VirtualBox を使って、USB設定のフィルタ編集にて内容を確認した。
この情報を得ることができれば(VirtualBoxをいちいち使わなくても良い方法もあるだろう)、インストールファイルに情報が記述されていない端末でも、上記X06HT のように、エントリーを作成し、インストールすることができそうな感じ(試しようがないので、想像)
ちなみに、Windows 7 へのインストール は、Android 実機(X06HT Desire)やっと入手!実機デバッグを試す を参照
Eclipse から 実機を参照する
Eclipse を立ち上げて、メニュー - ウィンドウ - ビューの表示 - その他 から、「Devices」 を選択して、OK とする。
端末が認識されている。
ちなみに、右上のアイコンを押すと、端末のスクリーンショットがとれる
これで、実機デバッグするための準備が整った。
追記
Android SDK Manager から、Extras パッケージの Google USB Driverをインストールすると、Android\android-sdk\extras\google\usb_driver\android_winusb.inf が作成されるように変わったようだ。