[XML][XQuery]
- IBM のマニュアル からのメモ
- World Wide Web Consortium (W3C) によって設計された機能プログラミング言語
- 柔軟
- XMLデータは柔軟で、予測不能で、散在しており、自己記述的
- XQueryを使うしかない局面
- 階層のどのレベルにあるか不明なオブジェクトのXMLを検索
- データにタイして構造変換を実行
- タイプが混合した結果を戻す
- 既存のXMLを更新
<!-- プロローグ -->
xquery version "1.0";
declare default element namespace "http://posample.org";
<!-- 照会本体 -->
<price_list>{for $prod in db2-fn:xmlcolumn("PRODUCT.DESCRIPTION")/product/description
order by xs:decimal($prod/price) descending
return <product>{$prod/name, $prod/price}</product>}
</price_list>
関数 |
概要 |
例 |
db2-fn:xmlcolumn |
XML列を識別するリテラル引数を使用 |
db2-fn:xmlcolumn('BUSINESS.ORDERS.PURCHASE_ORDER')/shipping_address/city |
db2-fn:sqlquery |
fullselectを表す引数を使用。SQLの機能を使用できる |
db2-fn:sqlquery("SELECT purchase_order FROM business.orders WHERE ship_date = '2005-06-15' ")/shipping_address/city |
SQLは大文字、小文字を区別しないが、XMLは区別する。SQLは通常、自動的に大文字に変換されるが、XMLと混在する場合は明示的に大文字として記述する必要がある。ただし、二重引用符で囲むことで、SQLでも大文字小文字を区別するようにすることもできる。
- XQuery 式は、XQuery およぼ XPath のデータモデル XDM のインスタンスに対して作動し、XDMのインスタンスを戻す。
- XDMはアトミック値およびノードのシーケンスで説明される
- シーケンスとは 0個以上の項目の順序づけられたコレクション
- 項目はアトミック値またはノード
- 各項目はカンマで区切る
- 全体は括弧で囲む
- 空の括弧は、空のシーケンス
- 単独の項目は、一つの項目を含むシーケンスと等価
- ネストできない
- 例
- 36
- <dog/>
- (2,3,4)
- (36,<dog/>,"cat")
- ()
- 組み込みアトミックデータ・タイプの1つのインスタンス
- ストリング、整数、10進数、日付などこれ以上分割できない
- シーケンスのノードは、1つ以上の階層を形成する。
- DB2は、文書、エレメント、属性、テキスト、処理命令、コメント ノードをサポート
<products>
<product pid="10">
<description>
<name>Fleece jacket</name>
<price>19.99</price>
</description>
</product>
<product pid="11">
<description>
<name>Nylon pants</name>
<price>9.99</price>
</description>
</product>
</products>
- products というルートエレメントが含まれる
- ルートエレメントに product エレメントが含まれる
- product エレメントには、pid という属性と、description という子エレメントを持つ
- 各ノードは以下の1つ以上のプロパティを持つことができる
プロパティ |
内容 |
node-name |
QName として表現されるノードの名前 |
parent |
現行ノードの親ノード |
type-name |
ノードの動的タイプ |
children |
現行ノードの子であるノードのシーケンス |
attributes |
現行ノードに属する属性ノードのセット |
string-value |
ノードから抽出可能なストリング値 |
typead-value |
ノードから抽出可能な0個以上のアトミック値のシーケンス |
in-scope namespaces |
ノードに関連づけられた範囲のネーム・スペース |
content |
ノードの内容 |
DB2がサポートする6つのノード種類
ノード種類 |
内容 |
文章ノード |
XML文章をカプセル化 |
エレメントノード |
XMLエレメントをカプセル化 |
属性ノード |
XML属性を意味する |
テキストノード |
XMLの文字内容をカプセル化 |
処理命令ノード |
XML処理命令をカプセル化 |
コメントノード |
XMLコメントをカプセル化 |
- XQuery式の結果はXDMのインスタンスだが、シリアライゼーションを行い、XML表記に変換可能
- XMLSERIALIZE関数でも実行できる
XMLネームスペースと QName
- XMLネームスペースは、命令の衝突を回避
- XMLネームスペースは、URIによって識別される名前のコレクション
- XQueryのエレメント、属性、データタイプ、関数に使用される名前の修飾方法が提供される
ネームスペース接頭部で修飾された名前が修飾名(QName)
- オプションのネームスペース接頭部+ローカル名 (:で区切る)で構成
- 照会の処理時に、ネームスペース接頭部にバインドされているURIを解決
QName は、W3C勧告 Namespace in XML で定義される構文に準拠
- 事前宣言されたネームスペース
- 静的に既知のネームスペースセットを提供
- ネーム・スペース宣言またはデフォルト・ネーム・スペース宣言を使用
declare namespace ns1 = "http://mycompany.com";
接頭部 ns1 が URI http://mycompany.com と関連付けられる
- エレメント・コンストラクターのネーム・スペース宣言属性によって宣言
<ns2:price xmlns:ns2="http://mycompany.com">14.99</ns2:price>
エレメントの有効範囲内で接頭部 ns2 を URI http://mycompany.com にバインド
- すべてのアトミック・タイプは、データ・タイプ xdt:anyAtomicType から派生
xdt_hierarchy.jpg(629)
宣言 |
内容 |
例 |
バージョン宣言 |
XQuery の構文およびセマンティクスのバージョン |
xquery version "1.0"; |
境界スペース宣言 |
エレメント・コンストラクターによる境界空白の処理方法 |
declare boundary-space preserve; |
構成宣言 |
構成モードを設定 |
declare construction strip; |
Copy-namespaces 宣言 |
ネーム・スペースのバインディングを制御 |
declare copy-namespaces preserve,inherit; |
デフォルトのエレメント/タイプのネーム・スペース宣言 |
接頭部なしの QNamesに使用するネーム・スペースを指定 |
declare default element namespace "http://posample.org"; |
デフォルトの関数ネーム・スペース宣言 |
関数呼び出しの接頭部が付かない関数に使用されるネーム・スペース URI を指定 |
declare default function namespace "http://www.ibm.com/xmlns/prod/db2/functions"; |
空の順序宣言 |
FLWOR 式の order by 節が処理されるときの空のシーケンスまたは NaNの最大最小としての解釈 |
declare default order empty greatest; |
順序付けモード宣言 |
照会の順序付けモード |
declare ordering unordered; |
ネーム・スペース宣言 |
ネーム・スペース接頭部を宣言 |
declare namespace ns1 = "http://posample.org"; |
- 照会の基本的なビルディング・ブロック
- 単独で使用することも、他の式と組み合わせて複合照会を形成することも可能
- いくつかの操作は、式の処理によく含められる。
- 更新式は変換式の modify 節内でのみ使用できる
フォーカスの構成要素 |
内容 |
コンテキスト・アイテム |
現在処理中のアトミック値またはノード。ドット"."でアイテムを検索可能 |
コンテキストの位置 |
コンテキスト・アイテムの位置。fn:position() 関数によって検索可 |
コンテキスト・サイズ |
アイテム数。fn:last()関数によって検索可 |
リテラル |
タイプ |
内容 |
数値 |
xs:integer、xs:decimal、xs:double |
数値、 e または E 、小数点からなる |
ストリング |
xs:string |
単一引用符 (')または二重引用符(")に囲まれたアトミック値。単一引用符で区切られたストリング・リテラル内に単一引用符を含めるには、2 つの連続する単一引用符を指定 |
- 変数参照は、ドル記号 ($) が先頭に付加された NCName
- ホスト言語環境、SQL/XML、XMLQUERY 関数、 XMLTABLE 関数、または XMLEXISTS 述部によって有効範囲内変数に追加
- XQuery 式によって変数を値にバインド
- 変数をバインドできる式は、FLWOR 式および量化式
- 関数呼び出しも、関数本体を実行する前に、関数の仮パラメーターに値をバインド
- バインドされた式全体を通して有効範囲内
- 例
- FLWOR 式が、変数 $seq をシーケンス (10, 20, 30) にバインド
let $seq := (10, 20, 30)
return $seq[2];
戻り値は 20
- 1 個のピリオド文字 (.) から構成
- 現在処理中の項目 (コンテキスト・アイテム) に評価
- 例
- 範囲式 1 to 100 で戻されるシーケンスのすべての項目に係数演算子を呼び出すコンテキスト・アイテム式
(1 to 100)[. mod 5 eq 0]
1 から 100 までの数字で、5 で均等に割り切れる整数のシーケンス
- QName と、その後に続く括弧で囲んだ 0 個以上の式のリスト(これを引数と呼びます) で構成
- ストリング引数を使用した関数呼び出し
- 引数を取り、すべての文字が大文字である xs:string タイプの値を戻
fn:upper-case($ns1_customerinfo/ns1:addr/@country)
- シーケンス引数を使用した関数呼び出し
- 単一引数として、シーケンス (1, 2, 3) を取ります
fn:max((1, 2, 3))
- XML ツリー内のノードを識別
- XPath 2.0 の構文に基づく
- パス式は、スラッシュ (/) またはダブルスラッシュ (//) 文字で区切られた 1 つ以上のステップで構成
- 各ステップは、軸ステップまたはフィルター式のいずれか
パス式 |
内容 |
軸ステップ |
指定された軸によってコンテキスト・ノードから到達できるノードのシーケンスを戻す |
フィルター式 |
基本式と、それに続く 0 個以上の述部で構成 |
記号 |
説明 |
/ |
パスが、コンテキスト・ノードを含むツリーのルート・ノードから開始されることを示す。パス式内のスラッシュ文字は、ステップを分離 |
// |
パスが、コンテキスト・ノードを含むツリーのルート・ノードと、そのルート・ノードのすべての子孫で構成される初期ノード・シーケンスから開始されることを示す。ステップ間のダブルスラッシュ文字は、省略構文参照 |
axis |
XML 文書またはフラグメントの移動方向。child、descendant、attribute、self、descendant-or-self、parent などをサポート |
node-test |
軸ステップによって選択される各ノードについて true でなければならない条件 |
PrimaryExpression |
基本式 |
PredicateExpression |
シーケンスの項目が保持されているか、廃棄されているかを判別する式 |
- 2つの述部を含む軸ステップ
- secretary 子エレメントおよび assistant 子エレメントの両方を持つ、コンテキスト・ノードの子であるすべての employee を選択
child::employee[secretary][assistant]
- パス式内のステップとしてフィルター式を使用
- 指定された book 内で複数の footnote を含むすべての chapter または appendixを戻す
$book/(chapter | appendix)[fn:count(footnote)> 1]
- 構成
- 軸、ノード・テスト、述部の 3 つの部分から構成
- オプションの軸 は、移動の方向を指定
- ノード・テストは、ノードの選択に使用する基準を指定
- 軸ステップの結果は、常にゼロ以上のノードのシーケンス
- フォワード・ステップとリバース・ステップ
- 軸ステップは、フォワード・ステップまたはリバース・ステップに分けられる
ステップ |
内容 |
フォワード・ステップ |
コンテキスト・ノードから開始し、文書の順序で XMLツリーを移動 |
リバース・ステップ |
コンテキスト・ノードから開始し、文書の順序の逆で XML ツリーを移動 |
- 例
- child が軸の名前、para がこの軸上で選択されるエレメント・ノードの名前
child::para
この例の軸ステップでは、コンテキスト・ノードの子であるすべての para エレメントを選択
- XML 文書内を移動する方向を指定する軸ステップの一部
- 軸は、フォワード軸またはリバース軸のいずれかに分類
軸 |
方向 |
説明 |
child |
順 |
コンテキスト・ノードの子 |
descendant |
順 |
コンテキスト・ノードの子孫 |
属性 |
順方 |
コンテキスト・ノードの属性 |
self |
順 |
コンテキスト・ノードのみ |
descendant-or-self |
順 |
コンテキスト・ノードおよびコンテキスト・ノードの子孫 |
parent |
逆 |
コンテキスト・ノードの親 |
- 軸ステップにより選択される各ノードについて true でなければならない条件
- 名前テストまたは種類テスト
- QName またはワイルドカードで構成
- 軸ステップで名前テストが指定されると、ステップは、QName またはワイルドカードに一致する指定された軸上のノードを選択
テスト |
説明 |
例 |
例の説明 |
QName |
QNameに等しい(指定された軸上の)任意のノードに一致 |
child::para |
名前テスト para は、子軸上のすべての paraエレメントを選択 |
* |
指定された軸上のすべてのノードに一致 |
child::* |
子軸上のすべてのエレメントに一致 |
NCName:* |
QName の接頭部部分を表す NCNameを指定 |
child::ns1:* |
接頭部 ns1 にバインドされているネーム・スペースに関連付けられた子軸上のすべてのエレメントに一致 |
*:NCName |
QName のローカル部分を表すNCNameを指定 |
child::*:customerinfo |
エレメント名に関連付けられたネーム・スペースには関係なく、ローカル名 customerinfo を持つ、子軸上のすべてのエレメントに一致 |
- 種類テストに一致する指定された軸上のノードのみを選択
テスト |
説明 |
例 |
例説明 |
node() |
指定された軸上の任意のノード |
child::node() |
子軸上の任意のノードを選択 |
text() |
指定された軸上の任意のテキスト・ノードに一致 |
child::text() |
子軸上の任意のテキスト・ノードを選択 |
comment() |
指定された軸上の任意のコメント・ノードに一致 |
child::comment() |
子軸上の任意のコメント・ノードを選択 |
processing-instruction() |
指定された軸上の任意の処理命令ノードに一致 |
child::processing-instruction() |
子軸上の任意の処理命令ノードを選択 |
element() または element(*) |
指定された軸上の任意のエレメント・ノードに一致し |
child::element() |
子軸上の任意のエレメント・ノードを選択 |
attribute() または attribute(*) |
指定された軸上の任意の属性ノードに一致 |
child::attribute() |
子軸上の任意の属性ノードを選択 |
document-node() |
指定された軸上の任意の文書ノードに一致 |
self::document-node() |
コンテキスト・ノードである文書ノードを選択 |
省略構文 |
説明 |
省略例 |
元構文 |
軸の指定なし |
ノード・テストとして軸ステップがattribute() を指定したとき以外は、child::の省略形。軸ステップが属性テストを指定するときは、省略される軸は、attribute:: の省略形です。 |
section/para |
child::section/child::para |
@ |
attribute:: の省略形 |
section/@id |
child::section/attribute::id |
// |
パス式の先頭にあるとき以外は、/descendant-or-self::node()/ の省略形 |
div1//para |
child::div1/descendant-or-self::node() /child::para |
.. |
parent::node() の省略形 |
../title |
parent::node()/child::title |
YAGI Hiroto (piroto@a-net.email.ne.jp)
twitter http://twitter.com/pppiroto
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