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7,267 バイト追加 、 2020年2月15日 (土) 07:29
ページの作成:「==接続詞== [文章] ====Amazon新書==== {{include_html banner_html, "!amazon_paperback"}} [http://www.amazon.co.jp/dp/433403473X?tag=typea09-22&link_code=as3&…」
==接続詞==
[文章]

====Amazon新書====
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この本のまとめ

タイトル通り、一読するだけでも、文章の論理構成を明確にし、また文章の幅を広げるのに役立つ。
頭の中が混乱している状況で、文章を考えながら書いているとはちゃめちゃになりがちだが、接続詞を意識することで、かなり構造が明確になる。
たとえるなら、スパゲッティーなソースコードがリファクタリングされる感じ。
日本語で読み書きされる方にはお勧め。
====四種十類====
#論理の接続詞
##順接
***「だから」系
***「それなら」系
##逆接
***「しかし」系
***「ところが」系
#整理の接続詞
##並列
***「そして」系
***「それに」系
***「かつ」系
##対比
***「一方」系
***「または」系
##列挙
***「第一に」系
***「最初に」系
***「まず」系
#理解の接続詞
##換言
***「つまり」系
***「むしろ」系
##例示
***「たとえば」系
***「とくに」系
##補足
***「なぜなら」系
***「ただし」系
#展開の接続詞
##転換
***「さて」系
***「では」系
##結論
***「このように」系
***「とにかく」系

====論理の接続詞====
*前後の文脈を条件関係によって、関連付ける
*読み手の推論を限定
*文章の論理性や説得力を高める

=====順接=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|だから
|原因-結果の橋渡し
|前提内容は読み手が理解している内容
|-
|それなら
|仮定をもとに結果を考える
|「それでは」「すると」「そうすると」「そうしたら」「だとすると」「だとしたら」、否定形として「そうしないと」「そうでないなら」「さもないと」話し言葉中心、用法に大差なし
|-
|}

=====逆接=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|しかし
|書き言葉での使用頻度多
|ジャンルを問わない、安易に使われがち
|-
|ところが
|強い意外感
|「ところが」「にもかかわらず」「それなのに」「なのに」「そのくせ」うまく使うと文章に奥行きと広がり
|-
|}
====整理の接続詞====
*類似の内容が対等に並んでいることを示す
*複雑な内容を整理、分類する

=====並列=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|そして
|便利な接続詞、話をあとから付け足していくことができる
|「そして」「それから」「また」
|-
|それに
|既に示したものに重ねる感じの強いもの
|繰り返し使用できない「それにくわえて」「そればかりか」「そのうえ」「しかも」「ひいては」
|-
|かつ
|論理を重視した厳しい感じ
|「かつ」「および」「ならびに」
|-
|}

=====対比=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|一方
|2つの物事の相違点に注目し対立を表す
|「一方」「他方」「それに対して」「反対に」「反面」「逆に」
|-
|}

=====列挙=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|第一に
|並列の接続詞に番号付け(1)、文章のなかの箇条書き
|「第二に」「第三に」・・・
|-
|最初に/はじめに
|並列の接続詞に番号付け(2) 順序を重視
|「つづいて/ついで」「その後」
|-
|まず
|並列の接続詞に番号付け(3) 列挙のオールマイティ
|「つぎに」「さらに」
|-
|}
====理解の接続詞====
*読み手にとって不足している情報の補填を予告する
*先行文脈の内容を分かり易く、イメージ豊かに

=====換言=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|つまり
|端的な言い換えで切れ味
|「つまり」「すなわち」「要するに」「いいかえると」「換言すると」「いわば」「いってみれば」
|-
|むしろ
|否定することで表現を絞る、先行文脈を否定的に受け、後続で肯定
|「むしろ」「かえって」「そうではなく」「否」「とういより」「というか」「かわりに」「そのかわり」
|-
|}

=====例示=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|たとえば
|抽象と具体の往還を助ける
|「たとえば」「具体的には」「実際」「事実」
|-
|}

=====補足=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|なぜなら
|ここからが理由だということを予告
|「なぜなら」「なぜかというと」「だって」「なにしろ」「なにせ」「というのは」「というのも」
|-
|ただし
|補足的だが、理解に役立つ情報が続く
|「ただし」「もっとも」「なお」「ちなみに」
|-
|}
====展開の接続詞====
*話の本筋を切り替えたりまとめたり
*文書全体を大局的に捉える
*文書をとおして、書き手の言いたいことを伝える

=====転換=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|さて
|周到な準備のもとさりげなく使用
|「さて」「ところで」「それにしても」「それはそうと」「それはさておき」
|-
|では
|話の核心に入ることを予告
|「では」「それでは」「じゃあ」
|-
|}

=====結論=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|このように
|素直に文章をまとめる
|「このように」「こうして」「かくして」「以上」「結局」
|-
|とにかく
|強引に結論へと急ぐ
|「とにかく」「いずれにしても」「いずれにしろ」「どっちにしても」「どっちみち」
|-
|}

====文末の接続詞====
*文末で構造化に貢献
*接続詞に準じる

=====否定=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|のではない
|読み手の心に疑問を生む
|-
|だけではない
|ほかにもあることを予告
|「だけではない」「ばかりではない」「にかぎらない」「にとどまらない」
|-
|}

=====疑問=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|か
|後続で、答えが得られるだろうという予測に結びつく
|「か」「のか」「のだろうか」
|-
|}

=====説明=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|のだ
|先行文脈との関連性を示す、文章のながれにタメをつくる
|「のだ」「わけだ」「のである」「のです」「の」「んだ」「んです」
|-
|からだ
|理由をはっきり示す
|「からだ」「ためだ」
|-
|}

=====意見=====
{|class="wikitable"
!系統
!説明
!備考
|-
|と思われる
|「私」の判断に必然感を加える
|「と思われる」「と考えられる」「と言える」
|-
|のではないか
|慎重に控えめに提示する
|「のではないか」「のではないだろうか」
|-
|必要がある
|根拠を示した上で判断に至る
|「必要がある」「べきである」「なければならない」「てはならない」
|-

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