言語まとめ Python
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目次
言語まとめ Python
参照
公式
言語リファレンス
チュートリアル
環境
対話モード
プロンプト
>>>
継続行
...
最後に印字された式は変数 _ に代入される
>>> 2+2 4 >>> _ 4
HELP
例
>>>help(os) >>>help('string')
デバッガ
>>> def readfile(f): fp = open(f,'r') for l in fp: print l >>> import pdb >>> pdb.run("readfile(r'/home/piroto/test.txt')") > <string>(1)<module>()->None (Pdb) step --Call-- > <pyshell#50>(1)readfile() (Pdb) args f = /home/piroto/test.txt (Pdb)
言語基本
- Python はインタプリタ言語です。
- とてもコンパクトで読みやすいプログラム
- 高レベルのデータ型によって、複雑な操作を一つの実行文で表現
- 実行文のグループ化はグループの開始や終了の括弧を使う代わりにインデントで行う
- 変数や引数の宣言が不要
- 拡張する
- C 言語でプログラムを書く方法を知っているなら、新たな組み込み関数やモジュールをインタプリタに追加することは簡単
対話モード
$ python Python 2.4.4 (#1, Oct 23 2006, 13:58:00) [GCC 4.1.1 20061011 (Red Hat 4.1.1-30)] on linux2 Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> print "hello python" hello python >>>
Pythonスクリプトの実行
python01.py
#! /usr/bin/env python # -*- coding: utf-8 -*- print "hello python"
env Wikipediaより
<blockquote>この例では、/usr/bin/env は env コマンドのフルパスである。環境は変わらない。この場合、python インタプリタのフルパスを与えることでもインタプリタを指定できる。この方法の問題は異なるコンピュータシステム上では、パスが異なるかもしれないということである。この例のように代わりに env を使うことで、スクリプトの実行時にインタプリタが検索され場所が特定される。これによりスクリプトがより移植性の高いものとなる。しかし、実行可能ファイルの検索パスにあるすべてのディレクトリの中からマッチするのが検索されるので、違うインタプリタが選択される危険性が高くなる。</blockquote>
coding
<blockquote>ASCII 形式でない文字コードのエンコーディングをソースコードファイル中で使う最良の方法は、 #! 行の直後に一行かそれ以上の特殊なコメントを挿入して、ソースファイルのエンコードを指定する</blockquote>
# -*- coding: {エンコーディング} -*-
実行
# python python01.py hello python
実行可能にする
$ chmod +x python01.py $ ./python01.py hello python
モジュール
サーチパス
- プログラムのホームディレクトリ
- 環境変数 PYTHONPATH
- 標準ライブラリモジュールのディレクトリ
- .pth ファイルの内容
上記4つを連結したものが、sys.path となる
>>> import sys >>> sys.path [, 'C:\\Windows\\system32\\python26.zip', 'C:\\Python26\\DLLs', 'C:\\Python26\\lib', 'C:\\Python26\\lib\\plat-win', 'C:\\Python26\\lib\\lib-tk', 'C:\\Python26', 'C:\\Python26\\lib\\site-packages']
利用可能なモジュールの一覧
>>> help('modules') Please wait a moment while I gather a list of all available modules... BaseHTTPServer anydbm imageop sgmllib Bastion array imaplib sha CGIHTTPServer ast imghdr shelve Canvas asynchat imp shlex :
文の要素
ステートメント
- 複合ステートメント(他のステートメントがネストしたステートメント)では、必ず見出し行の末尾にコロン(:)をつける
- 行の終わりがステートメントの終わり
- インデントの終わりがブロックの終わり
- 同じブロックに属するコードではインデントの仕方を統一する必要がある
- 括弧、文末のセミコロンは基本的に不要(あっても動作はする)
>>> x = 1 >>> y = 2 >>> if x > y: ... print x ... else: ... print y ... 2
特殊なケース
1行に複数のステートメントを記述
- セミコロンを利用すると、複合ステートメント以外は1行に書ける
>>> l = [1, 2] >>> if l: ... l[0] = 3; l[1] = 4 ... >>> l [3, 4]
1ステートメントを複数行にまたがらせる
- リストやディクショナリ、タプルの場合、括弧が閉じるまでは1ステートメントとみなされるため、途中で改行してもよい
>>> l = [1, ... 2, ... 3] >>> l [1, 2, 3]
- バックスラッシュで行継続が可能(現在非推奨)
>>> x = 1 + 2 + 3 + \ ... 4 + 5 + 6 >>> x 21
ステートメント一覧
ステートメント | 機能 |
---|---|
代入 | リファレンスの作成 |
呼び出し | 関数の実行 |
オブジェクトの出力 | |
if/elif/else | 分岐 |
for/else | シーケンスの繰り返し処理 |
while/else | 汎用ループ |
pass | 何もしない |
break、continue | ループの飛び越し |
try/except/finally | 例外の検知 |
raise | 例外の発生 |
import、from | モジュールへのアクセス |
def、return、yield | 関数の作成 |
class | オブジェクトの作成 |
global | グローバル変数の指定 |
del | リファレンスの削除 |
exec | 文字列をPythonコードとして実行 |
assert | デバッグ用コードの挿入 |
with/as | コンテキストマネージャ(2.6から) |
コメント
- で始まり、行末まで
エンコード宣言
http://www.python.jp/doc/release/ref/encodings.html
- 最初の行か、二行目に以下のようなコメント
# -*- coding: <encoding-name> -*-
行の継続
明示的
\を使う
if a and b \ anc c and d return 1
- コメントは継続できない
- \の後にコメントは記述できない
非明示的
http://www.python.jp/doc/release/ref/implicit-joining.html
- 括弧"()[]{}"内の式は\を使わずに分割可能。コメントもつけられる
al = ['a', 'b', 'c', #comment 1 'd', 'e', 'f', #comment 2 'g', 'h', 'i'] #comment 3
インデント
http://www.python.jp/doc/release/ref/indentation.html
- インデントレベルは、実行文のグループ化方法を決定するために用いられます。
- 先頭の空白 (スペースおよびタブ) の連なりは、その行のインデントレベルを計算するために使われます。
- タブは (左から右の方向に) 1 つから 8 つのスペースで置き換えられ、置き換え後の文字列の終わりの位置までの文字数が 8 の倍数になるように調整されます。
キーワード
http://www.python.jp/doc/release/ref/keywords.html
and del for is raise assert elif from lambda return break else global not try class except if or while continue exec import pass yield def finally in print
代入ステートメント
>>> x = 1 # 基本形 >>> a, b, c = 'a', 'b', 'c' # タプル代入 >>> [d, e] = ['d', 'e'] # リスト代入 >>> f, g, h = 'fgh' # シーケンス代入 >>> i = j = 'ij' # マルチターゲット >>> j += 'k' # 拡張代入
- 上記例では、変数 a ~ h までは、どれも対応する 'a' ~ 'h' が代入される。
- i、j は 同時に 'ij' が代入され、j は 拡張代入により、'ijk' となる
関数定義
def
関数定義は def で行う
>>> def max(i, j): ... if i > j: ... return i ... else: ... return j ... >>> print max(10,99) 99
docstring
関数本体の最初の文として文字列リテラルを利用することにより、関数の説明を行う
>>> def max(i, j): ... """ return max value. """ ... if i > j: ... return i ... else: ... return j ... >>> help(max) Help on function max in module __main__: max(i, j) return max value.
引数
引数のデフォルト
>>> def greet(msg='hello'): ... print '%s world.' % (msg) ... >>> greet() hello world. >>> greet('good bye') good bye world.
名前つき引数
>>> def profile(name='secret', age='secret'): ... print 'name: %s, age: %s' % (name, age) ... >>> profile(age='37') name: secret, age: 37 >>> profile('Yagi') name: Yagi, age: secret
名前つき引数をディクショナリとして受け取る
- 最後の仮引数が、**引数名 となっていると、名前つき引数をディクショナリとして受け取る
>>> def profile(**prof): ... print 'name: %s, age: %s' % (prof['name'], prof['age']) ... >>> profile(name='Yagi',age='37') name: Yagi, age: 37
ディクショナリを展開して名前つき引数として渡す
- ディクショナリを**をつけて関数に渡すと、名前つき引数に展開される
>>> profile(name='Yagi',age='37') name: Yagi, age: 37 >>> def profile(name, age): ... print 'name: %s, age:%s' % (name, age) ... >>> prof = {'name':'Yagi','age':'37'} >>> profile(**prof) name: Yagi, age:37
タプルやリストを展開して引数として渡す
>>> parm = (5, 0, -1) >>> for i in range(*parm): ... print i ... 5 4 3 2 1
可変引数
>>> def var_prms( *prms ): ... for p in prms: ... print p ... >>> var_prms('a', 'b', 1, 2) a b 1 2
- このような引数はタプルとして引き渡される
>>> def var_prms2( *prms ): ... print prms ... >>> var_prms2('a', 'b', 1, 2) ('a', 'b', 1, 2)
引数の型チェック
>>> def test(word): assert isinstance(word, basestring),"word must be string" print word >>> test("abc") abc >>> test(123) Traceback (most recent call last): File "<pyshell#15>", line 1, in <module> test(123) File "<pyshell#13>", line 2, in test assert isinstance(word, basestring),"word must be string" AssertionError: word must be string
関数を引数として渡す
>>> def test(func,data): print func(data)
>>> test(len,range(10)) 10 >>> test(sum,range(10)) 45
lambda式を渡す
>>> test(lambda n : n * n, 5) 25
無名関数 lambda (ラムダ)式
Scheme |
- 定義と使用が1文で済む、無名関数を書くことができる
>>> inc = lambda x : x + 1 >>> x = 0 >>> while x < 5: ... print x ... x = inc(x) ... 0 1 2 3 4
ラムダ式で条件式を使う
- textの大文字小文字を反転させ、順序を逆にして返す
rev = lambda x : x.upper() if x.islower() else x.lower() l = [rev(x) for x in text] l.reverse() return .join(l)
ジェネレータ関数
yield
- yield 文は、ジェネレータ関数を定義するときだけ使われる。また、yieldを使うだけで、関数はジェネレータ関数になる。
- ジェネレータ関数が呼び出されると、ジェネレータを返す。ジェネレータの next() が例外を発行するまで繰り返し呼び出して実行する。
- yield 文が実行されると、ジェネレータの状態は凍結(全てのローカルな状態が保存)され、次に next() が呼び出された際に利用できる。
例
def gen_seq(s, e): x = s while True: yield x x += 1 if x > e: raise StopIteration for i in gen_seq(2, 5): print i
結果
2 3 4 5
高階関数
- 高階関数とは、関数を引数にしたり、関数を戻り値とするような関数のこと。
filter関数を使う
- filter は要素から関数の結果がTrueとなる値を抽出
奇数を返すフィルタ
>>> def odd(x): ... return (x % 2) != 0 ... >>> l = range(10) >>> filter(odd,l) [1, 3, 5, 7, 9]
map関数を使う
- map 要素を関数に渡した戻値からなるリストを返す
>>> def suqare(x): ... return x * x ... >>> l = range(10) >>> map(suqare, l) [0, 1, 4, 9, 16, 25, 36, 49, 64, 81] >>> l [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]
リストの内包表記
- map()やfilter()を使用せずに、リストを生成する
- 式、for 節、後ろに続くゼロ個かそれ以上の for 節または if 節からなる
小文字のリストを大文字のリストに変換
>>> items = ['aaa', 'bbb', 'ccc'] >>> [item.upper() for item in items] ['AAA', 'BBB', 'CCC']
数値のリストを自乗のリストに変換
>>> n = [1, 2, 3, 4, 5] >>> [ x * x for x in n ] [1, 4, 9, 16, 25]
条件に合う辞書を作成する
>>> m = {'a':1,'b':2,'c':1,'d':2} >>> m2 = dict([(k, v) for k, v in m.iteritems() if v == 1]) >>> m2 {'a': 1, 'c': 1}
ビルトイン型
ビルトイン型の分類
オブジェクトの型 | カテゴリ | 上書き |
---|---|---|
数値 | 数値 | 不可 |
文字列 | シーケンス | 不可 |
リスト | シーケンス | 可 |
ディクショナリ | 写像 | 可 |
タプル | シーケンス | 不可 |
ファイル | エクステンション | 該当せず |
- Pythonでは、数値オブジェクトが上書き不可のため、インクリメント(++)、デクリメント(--)演算子が使用できない。
n進数
16進数
>>> 0xff 255 >>> hex(255) '0xff'
8進数
>>> 010 8 >>> oct(8) '010'
文字列数値変換
>>> int('11111111',2) 255 >>> int('0xff',16) 255
演算子
比較演算子
すべてのオブジェクトによりサポートされる
演算子 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
< | 小なり | |
<= | 小なりイコール | |
> | 大なり | |
>= | 大なりイコール | |
== | 等号(オブジェクトの内容が同等であるか) | |
!= | 等号否定 | 推奨 |
<> | 等号否定 | 時代遅れ |
is | オブジェクトが同一であるか | |
is not | オブジェクト同一性否定 |
オブジェクト比較の例
>>> l1 = [1, 2, 3] >>> l2 = l1 # リファレンスをコピーするため、l2 は l1 と同一オブジェクトを参照 >>> l3 = l1.copy() # 内容をコピーするため、l3 は l1 と内容は同一の別オブジェクトとなる >>> l3 = l1[:] >>> l1 == l2 # 内容は同一 True >>> l1 == l3 # 内容は同一 True >>> l1 is l2 # 実体も同一 True >>> l1 is l3 # 実体は別 False
大きさを比較する式を複数組み合わせることができる
>>> x, y, z = 1 ,2 ,3 >>> x < y < z True
論理演算子
演算子 | 備考 |
---|---|
x or y | ショートサーキット |
x and y | ショートサーキット |
not x | notはBoolean以外の演算子より優先度が低い not a == b は not (a == b) と同意 |
数値
数値変換
整数
- 文字列や数値を整数に変換する組み込み関数
int()
浮動小数点数
- 文字列や数値を浮動小数点数に変換する組み込み関数
float()
真偽値
真偽値 | 整数値 |
---|---|
True | 1 |
False | 0 |
文字列
文字列はシングルまたはダブルのクォートで囲む
msg1 = "message1" msg2 = 'message2'
エスケープ(\n:改行文字)と継続(\で文の継続)
>>> m = "m1\n\ ... m2\n\ ... m3" >>> print m m1 m2 m3
raw文字列
- 文字列リテラルを ``raw 文字列にすると、\n のようなエスケープシーケンスは改行に変換されません
>>> m = r"hello\nworld" >>> print m hello\nworld
- ユニコード文字列を扱う場合、ur とする。
ヒアドキュメント
- 対になった三重クォート """ または で文字列を囲むこともできます。三重クォートを使っているときには、行末をエスケープする必要はありません、しかし、行末の改行文字も文字列に含まれることになります。
>>> print """line1 ... line2 ... line3""" line1 line2 line3
文字列の連結(+)、反復(*)
- 文字列は + 演算子で連結させる (くっつけて一つにする) ことができ、 * 演算子で反復させることができます。
>>> msg1 = "a" >>> msg2 = "b" >>> print msg1 + (msg2 * 3) abbb
セパレータで文字列を結合 : join()メソッド
>>> l = ['f1', 'f2', 'f3'] >>> m = ','.join(l) >>> m 'f1,f2,f3'
文字の切り出し
インデクス表記
- 文字列は添字表記 (インデクス表記) することができます
>>> msg1 = "abcde" >>> print msg1[2] c
スライス表記
- 部分文字列を スライス表記: コロンで区切られた二つのインデクスで指定することができます。
>>> num1 = "12345" >>> print num1[1:3] 23
- インデクスを負の数にして、右から数える
>>> msg = "012345" >>> msg[-1] # 右端 '5' >>> msg[-2] # 右端から2桁目 '4' >>> msg[-2:] # 右端から2桁目以降 '45' >>> msg[:-2] # 右端から2桁目まで '0123'
文字列長 : len()関数
- 組込み関数 len() は文字列の長さを返す
>>> len(msg) 6
ユニコード
- Unicode オブジェクトを利用
>>> msg = u"矢木" >>> msg u'\u77e2\u6728' >>> print msg 矢木
書式操作
変数
命名ルール
- 先頭は英文字あるいは下線、その後は英文字、数字、下線
- 大文字と小文字は区別
- 予約語は変数名に使用できない
命名の慣例
- 先頭に下線を1つ付けた名前は通常使わない。(from module import * ステートメントでインポートできないため)
- 先頭と末尾に下線を2つ重ねた名前は使わない。(システム定義の特別な名前として利用されることが多いため)
- 先頭だけに下線を2つ重ねた名前は通常使わない。(使用した場合、所属クラスの名前をつけた変数名に自動変換される。マングリングという)
- 下線1つだけの変数名は使用しない。(対話型コマンドラインで、直前の実行結果を保持するのに使用される)
- 大文字で始まる名前は通常クラス名として使用
- モジュール名は小文字
- selfは予約語ではないが、特別な意味を持つので変数名として使用しない
- ビルトインクラスの名前は予約語ではないが、変数名として使用しない
グローバル変数
用例
def init_env(): global use_decimal global initial_guess use_decimal = True initial_guess = 10.0
演算
順次
pass
- passはなにもしない。構造的に文が必要な場合に、何もする必要がない(NOP)場合
>>> v = None >>> if v == None: ... pass ... else: ... print 'do something, when v != None.' ...
選択
if...elif...else
x = int(raw_input("please input int:")) if x < 0: print "negative" elif x == 0: print "zero" else: print "positive"
- 空ではない文字列やリストは、真と評価される
>>> l = [,'abc'] >>> if l: print 'list is not empty' list is not empty >>> for i in l: if i: print 'item[%s] is not empty' % (i) item[abc] is not empty
繰り返し
for
Pythonでは、forは、コレクションのイテレーターとして使う
>>> alp = ['a','b','c','d'] >>> for a in alp: ... print a ... a b c d
指定回数繰り返す : range()関数
>>> print range(10) [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] >>> for i in range(10): ... print i ... 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
指定回数インデックスを降順に繰り返す : range()関数
range([start,] stop[, step])
>>> for i in range(9, 0, -1): ... print i ... 9 8 7 6 5 4 3 2 1
インデックスと要素を同時に取得 : enumerate()関数
リストで使う
>>> itms = ['a','b','c'] >>> for i, v in enumerate(itms): ... print '%d:%s' % (i, v) ... 0:a 1:b 2:c
辞書の場合
- iteritems() メソッドを使うと、キーとそれに対応する値を同時に取り出せる
>>> m = {'a':1,'b':2,'c':1,'d':2} >>> for k, v in m.iteritems(): ... print '%s,%s' % (k, v) ... a,1 c,1 b,2 d,2
要素を組で取得 : zip()関数
>>> l1 = ['a','b','c'] >>> l2 = ['1','2','3','4'] >>> for v1, v2 in zip(l1, l2): ... print '%s:%s' % (v1, v2) ... a:1 b:2 c:3
while
>>> while i < 10: ... print i ... i += 1 ... 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
break
>>> for i in range(10): ... if i == 3: ... break; ... print i ... 0 1 2
continue
>>> for i in range(10): ... if i % 2 == 0: ... continue ... print i ... 1 3 5 7 9
else(繰り返しでの)
リスト終了時に呼び出される
>>> for i in range(3): ... print i ... else: ... print 'finished loop by range' ... 0 1 2 finished loop by range
breakでの終了では__呼び出されない__
>>> for i in range(3): ... if i == 1: ... break ... print i ... else: ... print 'break!' ... 0
データ構造
リスト型
用法
- コンマで区切られた値からなるリストを各カッコで囲む
- 要素をすべて同じ型にする必要はない
インデックス、スライス、連結なども可能
>>> lst = ['a', 'b', 3, 4] >>> lst ['a', 'b', 3, 4] >>> lst[0] 'a' >>> lst[-2] 3 >>> lst[1:3] ['b', 3]
代入、スライスに対する代入も可能
>>> lst[1:3] = ['c'] >>> lst ['a', 'c', 4]
リストのリスト
>>> lst[1] = [1,2,3] >>> lst ['a', [1, 2, 3], 4]
メソッド
メソッド | 内容 |
---|---|
append(x) | 末尾に要素を追加 |
extend(L) | 指定したリストの要素を対象のリストに追加 |
insert(i,x) | 指定位置に要素を挿入します。インデックスを持つ要素の直前に挿入 |
remove(x) | 値x を持つ最初の要素を削除。存在しなければValueError |
pop([i]) | 指定された位置にある要素をリストから削除し、その要素を返す。インデックスが指定なしなら末尾の要素が対象 |
index(x) | 値x を持つ最初の要素のインデックスを返す。存在しなければValueError |
count(x) | x の出現回数 |
sort() | 内容自体をソート。 |
reverse() | 内容自体を逆順ソート。 |
>>> l = ['a', 'b', 'c'] >>> l.append('d') >>> l ['a', 'b', 'c', 'd'] >>> l2 = ['e','f','g'] >>> l.extend(l2) >>> l ['a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f', 'g'] >>> l.insert(2,'b') >>> l ['a', 'b', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f', 'g'] >>> l.remove('b') >>> l ['a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f', 'g'] >>> l.pop() 'g' >>> l ['a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f'] >>> l.index('b') 1 >>> l.count('c') 1 >>> l.reverse() >>> l ['f', 'e', 'd', 'c', 'b', 'a'] >>> l.sort() >>> l ['a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f']
リストをスタックとして利用する
>>> stack = [] >>> for i in range(5): ... stack.append(i) ... >>> for i in range(5): ... print stack.pop() ... 4 3 2 1 0
リストをキューとして利用する
>>> que = [] >>> for i in range(5): ... que.append(i) ... >>> for i in range(5): ... print que.pop(0) ... 0 1 2 3 4
コンパレータを利用したソート
def comparator(x, y): if x == y: return 0 if x < y: return -1 return 1 sort_area.sort(cmp=comparator,reverse=True)
リストを連結して文字列を作成
>>> l = ['hello','python','world'] >>> ' '.join(l) 'hello python world'
リストに含まれる値のインデックスを得る
>>> l = ['a','b','c','c'] >>> l.index('c') 2
シーケンスに対する反復処理
表記法 | 内容 |
---|---|
for item in s | sのアイテムを反復処理 |
for item in sorted(s) | sのアイテムをソートして反復処理 |
for item in set(s) | sの異なるアイテムを反復処理(set化) |
for item in reversed(s) | sの要素を逆順に反復処理 |
for item in set(s).difference(t) | sの中でtに存在しない要素を反復処理 |
for item in random.shuffle(s) | sの要素をランダムな順序で反復処理 |
リストの削除
スライスで部分削除
>>> l = range(10) >>> l [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] >>> del l[1:9] >>> l [0, 9]
全要素を削除
>>> del l[:] >>> l []
リスト自体を削除
>>> del l >>> l Traceback (most recent call last): File "<stdin>", line 1, in <module> NameError: name 'l' is not defined
例外
ステートメント
ステートメント | 内容 |
---|---|
try / except | 例外の検知と処理 |
try / except / else | 例外が発生しない場合、elseブロックを処理 |
try / finally | 例外の有無にかかわらずクリーンアップ処理 |
raise | 例外を発生させる |
assert | 一定の条件が満たされたときに例外を発生させる |
with / as | コンテキストマネージャに関連 |
例
try / except
>>> l = [0,1,2] >>> try: ... print l[3] ... except IndexError as e: ... print 'IndexError' ... IndexError
raise
>>> class Bad: ... pass ... >>> try: ... raise Bad() ... except Bad: ... print 'got Bad' ... got Bad
try / except / else / finally
- else は例外が発生しなかった場合のみ実行される
- finally は例外の有無にかかわらず実行される
>>> l = [0,1,2] >>> try: ... print l[1] ... except IndexError: ... print 'got exception' ... else: ... print 'not exception' ... finally: ... print 'finally process' ... 1 not exception finally process
- Catch All
try: XXX except Excdeption as e: print(e)
TODO
オブジェクト
- データを抽象的に表したもの
- データは全て、オブジェクトまたはオブジェクト間の関係
- アイデンティティ値 (identity) 、型 (type) 、そして値 (value) を持つ
アイデンティティ値
- 一度生成されると、アイデンティティ値 は決して変化することがありません
- 演算子 is は、二つのオブジェクト間のアイデンティティ値を比較
- 関数 id() は、オブジェクトのアイデンティティ値を表す整数 (現在の実装ではオブジェクトのメモリ上のアドレス) を返す
型
- 型 もまた一度生成されると、変わることがない
- type() 関数は、オブジェクトの型 (型自体も一つのオブジェクトです) を返す
値
- オブジェクトによっては、 値 (value) を変えることができる
- 値を変えることができるオブジェクトは 変更可能 (mutable) であるという
- 値を一度設定すると、その後は変えることができないオブジェクトは 変更不能 (immutable) であるという
ガベージコレクション
- オブジェクトを明示的に破壊することはできません; しかし、オブジェクトに到達不能 (unreachable) になると、ガベージコレクション (garbage-collection) によって処理されます。実装では、ごみ収集を遅らせたり、全く行わないようにすることができます
標準型
Python に組み込まれている型
型 | 内容 |
---|---|
None | 値が存在しないことをしめす |
NotImplemented | 被演算子が該当する演算を行うための実装をもたない場合、この値を返すことがある |
Ellipsis | スライス内に "..." 構文がある場合に使われます |
モジュール (module) | モジュールは import 文で import します |
クラス | クラスオブジェクトはクラス定義で生成されます |
クラスインスタンス | クラスインスタンスはクラスオブジェクトを呼び出して生成します |
- Numbers
- 整数型 (integer)
型 | 内容 |
---|---|
(通常の) 整数型 (plain integer) | |
長整数型 (long integer) | 無限の定義域を持ち、利用可能な (仮想) メモリサイズの制限のみをうける。 |
ブール型 (boolean) | False または True を表現。整数のサブタイプで、ほとんどの演算コンテキストにおいてブール型値はそれぞれ 0 または 1 のように振舞う。 |
型 | 内容 |
---|---|
浮動小数点数型 (floating point number) | 浮動小数点数を表現 Python は単精度の浮動小数点数をサポートしません |
複素数型 (complex number) | 浮動小数点を 2 つ一組にして複素数を表現 |
- シーケンス型 (sequence)
- 変更不能なシーケンス (immutable sequence)
型 | 内容 |
---|---|
文字列型 (string) | 各要素は文字 (character) 文字型 (character type) は存在しません |
Unicode 文字列型 | 各要素は Unicode コード単位 |
タプル型 (tuple) | タプルの要素は任意の Python オブジェクトにできます |
- 変更可能なシーケンス型 (mutable sequence)
型 | 内容 |
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リスト型 (list) | 要素は任意の Python オブジェクトにできます |
- マップ型 (mapping)
型 | 内容 |
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辞書型 (dictionary) | ほとんどどんな値でもインデクスとして使えるような、有限個のオブジェクトからなる集合を表す |
- 呼び出し可能型 (callable type)
型 | 内容 |
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ユーザ定義関数 (user-defined function) | 関数定義を行うことで生成 |
ユーザ定義メソッド (user-defined method) | クラスやクラスインスタンス (あるいは None) を任意の呼び出し可能オブジェクト (通常はユーザ定義関数) と結合し (combine) ます |
ジェネレータ関数 (generator function) | 呼び出された際に、常にイテレータオブジェクトを返します。このイテレータオブジェクトは関数の本体を実行するために用いられます |
組み込み関数 (built-in function) | 組み込み関数オブジェクトは C 関数へのラッパ |
組み込みメソッド (built-in method) | 実際には組み込み関数を別の形で隠蔽したもの |
クラス型 (class type) | クラス型オブジェクトは通常、そのクラスの新たなインスタンスを生成する際のファクトリクラスとして振舞いますが、 __new__() をオーバライドして、バリエーションを持たせることもできます。呼び出しの際に使われた引数は __new__() に渡され、さらに典型的な場合では新たなインスタンスを初期化するために __init__() に渡されます。 |
旧クラス型 (classic class) | クラスオブジェクトが呼び出されると、新たにクラスインスタンスが生成され、返されます。この操作には、クラスの __init__() メソッドの呼び出し (定義されている場合) が含まれています。 |
クラスインスタンス (class instance) | ラスインスタンスはクラスが __call__() メソッドを持っている場合にのみ呼び出すことができます。 x(arguments) とすると、 x.__call__(arguments) 呼び出しを短く書けます。 |
- 内部型 (internal type)
型 | 内容 |
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コードオブジェクト | バイトコンパイルされた (byte-compiled) 実行可能な Python コード、別名 バイトコード (bytecode) を表現します。 |
フレーム (frame) オブジェクト | 実行フレーム (execution frame) を表します。実行フレームはトレースバックオブジェクト内に出現します |
トレースバック (traceback) オブジェクト | 例外のスタックトレースを表現します |
スライス (slice) オブジェクト | 拡張スライス構文 (extended slice syntax) が使われた際にスライスを表現するために使われます。拡張スライス構文とは、二つのコロンや、コンマで区切られた複数のスライスや省略符号 (ellipse) を使ったスライスで、例えば a[i:j:step] 、 a[i:j, k:l] 、あるいは a[..., i:j] です。スライスオブジェクトは組み込み関数 slice() で生成されます |
静的メソッド (static method) オブジェクト | 関数オブジェクトからメソッドオブジェクトへの変換を阻止するための方法を提供します。通常はユーザ定義メソッドオブジェクトを包むラッパです。 |
クラスメソッドオブジェクト | 別のオブジェクトを包むラッパであり、そのオブジェクトをクラスやクラスインスタンスから取り出す方法を代替します。 |
© 2006 矢木浩人