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「接続詞」の版間の差分

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この本のまとめ
 
この本のまとめ
  
タイトル通り、一読するだけでも、文章の論理構成を明確にし、また文章の幅を広げるのに役立つ。
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タイトル通り、一読するだけでも、[[文章]]の論理構成を明確にし、また[[文章]]の幅を広げるのに役立つ。
頭の中が混乱している状況で、文章を考えながら書いているとはちゃめちゃになりがちだが、接続詞を意識することで、かなり構造が明確になる。
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頭の中が混乱している状況で、文章を考えながら書いているとはちゃめちゃになりがちだが、[[接続詞]]を意識することで、かなり構造が明確になる。
たとえるなら、スパゲッティーなソースコードがリファクタリングされる感じ。
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たとえるなら、スパゲッティーなソースコードが[[リファクタリング]]される感じ。
 
日本語で読み書きされる方にはお勧め。
 
日本語で読み書きされる方にはお勧め。
 
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***「つまり」系
 
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##転換
 
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***「さて」系
 
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*前後の文脈を条件関係によって、関連付ける
 
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*読み手の推論を限定
 
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*文章の論理性や説得力を高める
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*類似の内容が対等に並んでいることを示す
 
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*複雑な内容を整理、分類する
 
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|便利な接続詞、話をあとから付け足していくことができる
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|第一に
 
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|並列の接続詞に番号付け(1)、文章のなかの箇条書き
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|「第二に」「第三に」・・・
 
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|並列の接続詞に番号付け(2) 順序を重視
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|「つづいて/ついで」「その後」
 
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|並列の接続詞に番号付け(3) 列挙のオールマイティ
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|「つぎに」「さらに」
 
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*読み手にとって不足している情報の補填を予告する
 
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*先行文脈の内容を分かり易く、イメージ豊かに
 
*先行文脈の内容を分かり易く、イメージ豊かに
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*話の本筋を切り替えたりまとめたり
 
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*文書全体を大局的に捉える
 
*文書全体を大局的に捉える
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|このように
 
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|素直に文章をまとめる
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|「このように」「こうして」「かくして」「以上」「結局」
 
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*文末で構造化に貢献
 
*文末で構造化に貢献
*接続詞に準じる
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|のだ
 
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|先行文脈との関連性を示す、文章のながれにタメをつくる
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|先行文脈との関連性を示す、[[文章]]のながれにタメをつくる
 
|「のだ」「わけだ」「のである」「のです」「の」「んだ」「んです」
 
|「のだ」「わけだ」「のである」「のです」「の」「んだ」「んです」
 
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2020年2月16日 (日) 04:20時点における最新版

接続詞

文章 |

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文章は接続詞で決まる (光文社新書)

この本のまとめ

タイトル通り、一読するだけでも、文章の論理構成を明確にし、また文章の幅を広げるのに役立つ。 頭の中が混乱している状況で、文章を考えながら書いているとはちゃめちゃになりがちだが、接続詞を意識することで、かなり構造が明確になる。 たとえるなら、スパゲッティーなソースコードがリファクタリングされる感じ。 日本語で読み書きされる方にはお勧め。

四種十類

  1. 論理の接続詞
    1. 順接
      • 「だから」系
      • 「それなら」系
    1. 逆接
      • 「しかし」系
      • 「ところが」系
  1. 整理の接続詞
    1. 並列
      • 「そして」系
      • 「それに」系
      • 「かつ」系
    1. 対比
      • 「一方」系
      • 「または」系
    1. 列挙
      • 「第一に」系
      • 「最初に」系
      • 「まず」系
  1. 理解の接続詞
    1. 換言
      • 「つまり」系
      • 「むしろ」系
    1. 例示
      • 「たとえば」系
      • 「とくに」系
    1. 補足
      • 「なぜなら」系
      • 「ただし」系
  1. 展開の接続詞
    1. 転換
      • 「さて」系
      • 「では」系
    1. 結論
      • 「このように」系
      • 「とにかく」系

論理の接続詞

  • 前後の文脈を条件関係によって、関連付ける
  • 読み手の推論を限定
  • 文章の論理性や説得力を高める
順接
系統 説明 備考
だから 原因-結果の橋渡し 前提内容は読み手が理解している内容
それなら 仮定をもとに結果を考える 「それでは」「すると」「そうすると」「そうしたら」「だとすると」「だとしたら」、否定形として「そうしないと」「そうでないなら」「さもないと」話し言葉中心、用法に大差なし
逆接
系統 説明 備考
しかし 書き言葉での使用頻度多 ジャンルを問わない、安易に使われがち
ところが 強い意外感 「ところが」「にもかかわらず」「それなのに」「なのに」「そのくせ」うまく使うと文章に奥行きと広がり

整理の接続詞

  • 類似の内容が対等に並んでいることを示す
  • 複雑な内容を整理、分類する
並列
系統 説明 備考
そして 便利な接続詞、話をあとから付け足していくことができる 「そして」「それから」「また」
それに 既に示したものに重ねる感じの強いもの 繰り返し使用できない「それにくわえて」「そればかりか」「そのうえ」「しかも」「ひいては」
かつ 論理を重視した厳しい感じ 「かつ」「および」「ならびに」
対比
系統 説明 備考
一方 2つの物事の相違点に注目し対立を表す 「一方」「他方」「それに対して」「反対に」「反面」「逆に」
列挙
系統 説明 備考
第一に 並列の接続詞に番号付け(1)、文章のなかの箇条書き 「第二に」「第三に」・・・
最初に/はじめに 並列の接続詞に番号付け(2) 順序を重視 「つづいて/ついで」「その後」
まず 並列の接続詞に番号付け(3) 列挙のオールマイティ 「つぎに」「さらに」

理解の接続詞

  • 読み手にとって不足している情報の補填を予告する
  • 先行文脈の内容を分かり易く、イメージ豊かに
換言
系統 説明 備考
つまり 端的な言い換えで切れ味 「つまり」「すなわち」「要するに」「いいかえると」「換言すると」「いわば」「いってみれば」
むしろ 否定することで表現を絞る、先行文脈を否定的に受け、後続で肯定 「むしろ」「かえって」「そうではなく」「否」「とういより」「というか」「かわりに」「そのかわり」
例示
系統 説明 備考
たとえば 抽象と具体の往還を助ける 「たとえば」「具体的には」「実際」「事実」
補足
系統 説明 備考
なぜなら ここからが理由だということを予告 「なぜなら」「なぜかというと」「だって」「なにしろ」「なにせ」「というのは」「というのも」
ただし 補足的だが、理解に役立つ情報が続く 「ただし」「もっとも」「なお」「ちなみに」

展開の接続詞

  • 話の本筋を切り替えたりまとめたり
  • 文書全体を大局的に捉える
  • 文書をとおして、書き手の言いたいことを伝える
転換
系統 説明 備考
さて 周到な準備のもとさりげなく使用 「さて」「ところで」「それにしても」「それはそうと」「それはさておき」
では 話の核心に入ることを予告 「では」「それでは」「じゃあ」
結論
系統 説明 備考
このように 素直に文章をまとめる 「このように」「こうして」「かくして」「以上」「結局」
とにかく 強引に結論へと急ぐ 「とにかく」「いずれにしても」「いずれにしろ」「どっちにしても」「どっちみち」

文末の接続詞

  • 文末で構造化に貢献
  • 接続詞に準じる
否定
系統 説明 備考
のではない 読み手の心に疑問を生む
だけではない ほかにもあることを予告 「だけではない」「ばかりではない」「にかぎらない」「にとどまらない」
疑問
系統 説明 備考
後続で、答えが得られるだろうという予測に結びつく 「か」「のか」「のだろうか」
説明
系統 説明 備考
のだ 先行文脈との関連性を示す、文章のながれにタメをつくる 「のだ」「わけだ」「のである」「のです」「の」「んだ」「んです」
からだ 理由をはっきり示す 「からだ」「ためだ」
意見
系統 説明 備考
と思われる 「私」の判断に必然感を加える 「と思われる」「と考えられる」「と言える」
のではないか 慎重に控えめに提示する 「のではないか」「のではないだろうか」
必要がある 根拠を示した上で判断に至る 「必要がある」「べきである」「なければならない」「てはならない」