「Windows サイドバー 概要 ~ ガジェットの表示」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(同じ利用者による、間の2版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | ==Windows サイドバー 概要 ~ ガジェットの表示== | + | ==[[Windows サイドバー 概要 ~ ガジェットの表示]]== |
− | [[Windows サイドバー][JavaScript]] | + | [[Windows サイドバー]] | [[JavaScript]] | |
===ガジェット=== | ===ガジェット=== | ||
====概要==== | ====概要==== | ||
− | *HTML およびスクリプト ベースのアプリケーション | + | *[[HTML]] およびスクリプト ベースのアプリケーション |
*情報または機能をユーザーに示す | *情報または機能をユーザーに示す | ||
*のアプリケーション、コントロール、Web サイトおよびサービスから取得 | *のアプリケーション、コントロール、Web サイトおよびサービスから取得 | ||
====構成要素 ==== | ====構成要素 ==== | ||
− | *XML | + | *[[XML]] |
− | *HTML | + | *[[HTML]] |
*JScript | *JScript | ||
− | *CSS | + | *[[CSS]] |
====.gadget ファイル==== | ====.gadget ファイル==== | ||
*構成要素のコレクションをzipアーカイブ | *構成要素のコレクションをzipアーカイブ | ||
17行目: | 17行目: | ||
*ローカルからダブルクリックにより | *ローカルからダブルクリックにより | ||
===[http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb508509(VS.85).aspx ガジェット マニフェスト]=== | ===[http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb508509(VS.85).aspx ガジェット マニフェスト]=== | ||
− | * | + | *全体構成や表示情報を記載した[[XML]] |
*ガジェットピッカーを通じてユーザーに提示 | *ガジェットピッカーを通じてユーザーに提示 | ||
*ガジェットパッケージに同梱する必要がある | *ガジェットパッケージに同梱する必要がある | ||
28行目: | 28行目: | ||
*基本は 2 つのファイルから構成 | *基本は 2 つのファイルから構成 | ||
====マニフェスト==== | ====マニフェスト==== | ||
− | * | + | *[[XML]]ファイル |
*名前はgadget.xml | *名前はgadget.xml | ||
− | ====HTML==== | + | ====[[HTML]]==== |
*UIを提供 | *UIを提供 | ||
*コアコード | *コアコード | ||
39行目: | 39行目: | ||
*開発およびテスト中は、サイドバーに関連するシステム フォルダに配置するとより効率的 | *開発およびテスト中は、サイドバーに関連するシステム フォルダに配置するとより効率的 | ||
*これにより、ガジェットはガジェット ピッカーに表示され、後のファイル処理を最小限に抑えることができる | *これにより、ガジェットはガジェット ピッカーに表示され、後のファイル処理を最小限に抑えることができる | ||
− | %USER_DATA%\Local\Microsoft\Windows Sidebar\Gadgets (ユーザー ガジェット) | + | %USER_DATA%\Local\Microsoft\[[Windows]] Sidebar\Gadgets (ユーザー ガジェット) |
− | %SYSTEM_ROOT%\Program Files\Windows Sidebar\Gadgets (グローバル ガジェット) | + | %SYSTEM_ROOT%\Program Files\[[Windows]] Sidebar\Gadgets (グローバル ガジェット) |
===3 つのプレゼンテーション要素=== | ===3 つのプレゼンテーション要素=== | ||
− | ====G: | + | ====G:BACKG[[R]]OUND==== |
*多数のメソッドを使用して、ガジェットの背景を宣言し、イメージ ソースを指定 | *多数のメソッドを使用して、ガジェットの背景を宣言し、イメージ ソースを指定 | ||
− | *一般に、背景オブジェクトおよびそのイメージ ソースは、g:background 要素を使用してガジェット HTML ファイルで宣言 | + | *一般に、背景オブジェクトおよびそのイメージ ソースは、g:background 要素を使用してガジェット [[HTML]] ファイルで宣言 |
*役割は、アルファチャンネルを持つPNG画像をガジェットの背景として配置すること | *役割は、アルファチャンネルを持つPNG画像をガジェットの背景として配置すること | ||
− | <blockquote> | + | <blockquote>CSSのpositionで「absolute」を指定し、[[HTML]]のレイアウトとは無関係に左上隅に配置するように設定 </blockquote> |
<blockquote>その後の要素が背景イメージの下に配置されないようにするため、z-indexスタイルに-1を指定 </blockquote> | <blockquote>その後の要素が背景イメージの下に配置されないようにするため、z-indexスタイルに-1を指定 </blockquote> | ||
====GIMAGE ==== | ====GIMAGE ==== | ||
− | *標準 HTML imgタグより効率的にガジェット DOM にイメージを追加する | + | *標準 [[HTML]] imgタグより効率的にガジェット DOM にイメージを追加する |
*リクエストされたファイルはローカル コンピュータにあることが必要 | *リクエストされたファイルはローカル コンピュータにあることが必要 | ||
74行目: | 74行目: | ||
*サイドバーの基本的機能 | *サイドバーの基本的機能 | ||
=====System.Gadget.SideShow ===== | =====System.Gadget.SideShow ===== | ||
− | *Windows Vista SideShow デバイスでサイドバー機能 | + | *[[Windows Vista]] SideShow デバイスでサイドバー機能 |
=====System.Gadget.Flyout ===== | =====System.Gadget.Flyout ===== | ||
*Flyout 機能 | *Flyout 機能 | ||
84行目: | 84行目: | ||
=====System.Diagnostics.EventLog ===== | =====System.Diagnostics.EventLog ===== | ||
*Application イベント ログ エントリの書き込みに利用 | *Application イベント ログ エントリの書き込みに利用 | ||
− | =====System. | + | =====System.En[[vi]]ronment ===== |
*システムおよびユーザー環境変数を決定 | *システムおよびユーザー環境変数を決定 | ||
− | =====System. | + | =====System.[[Mac]]hine ===== |
*マシン プロセッサとメモリ特性を決定 | *マシン プロセッサとメモリ特性を決定 | ||
− | =====System. | + | =====System.[[Mac]]hine.CPU ===== |
− | *System. | + | *System.[[Mac]]hine.CPU コレクションの各メンバー |
− | =====System. | + | =====System.[[Mac]]hine.PowerStatus ===== |
*コンピュータの電源状態 | *コンピュータの電源状態 | ||
=====System.MessageStore ===== | =====System.MessageStore ===== | ||
− | *Microsoft Windows メール (旧称 Outlook Express) | + | *Microsoft [[Windows]] メール (旧称 Outlook Express) |
=====System.MessageStore.Folder ===== | =====System.MessageStore.Folder ===== | ||
− | *個々の Windows メール フォルダ | + | *個々の [[Windows]] メール フォルダ |
=====System.MessageStore.Message ===== | =====System.MessageStore.Message ===== | ||
− | *Windows メールの各メンバー | + | *[[Windows]] メールの各メンバー |
=====System.Network.Wireless ===== | =====System.Network.Wireless ===== | ||
*ワイヤレス ネットワーク接続性 | *ワイヤレス ネットワーク接続性 | ||
=====System.Shell ===== | =====System.Shell ===== | ||
− | *Windows Shell 特性を示す | + | *[[Windows]] Shell 特性を示す |
=====System.Shell.Drive ===== | =====System.Shell.Drive ===== | ||
*システム ストレージ デバイスの特性を示す | *システム ストレージ デバイスの特性を示す | ||
107行目: | 107行目: | ||
*ファイル管理操作を実行 | *ファイル管理操作を実行 | ||
=====System.Shell.Item ===== | =====System.Shell.Item ===== | ||
− | =====System.Shell. | + | =====System.Shell.[[R]]ecycleBin ===== |
− | * | + | *[[R]]ecycle Bin 特性 |
=====System.Sound ===== | =====System.Sound ===== | ||
=====System.Time ===== | =====System.Time ===== | ||
130行目: | 130行目: | ||
<hosts> | <hosts> | ||
<host name="sidebar"> | <host name="sidebar"> | ||
− | <base type="HTML" apiVersion="1.0.0" src="WindowSidebarSample.html" /> | + | <base type="[[HTML]]" apiVersion="1.0.0" src="WindowSidebarSample.html" /> |
<permissions>Full</permissions> | <permissions>Full</permissions> | ||
<platform minPlatformVersion="1.0"/> | <platform minPlatformVersion="1.0"/> | ||
154行目: | 154行目: | ||
<body onload="init()"> | <body onload="init()"> | ||
<!-- | <!-- | ||
− | ・ absolute | + | ・ absolute を指定し、[[HTML]]のレイアウトとは無関係に左上隅に配置 |
・ 後の要素が背景イメージの下に配置されないようにz-indexスタイルに-1を指定 | ・ 後の要素が背景イメージの下に配置されないようにz-indexスタイルに-1を指定 | ||
--> | --> |
2020年2月16日 (日) 04:34時点における最新版
目次
- 1 Windows サイドバー 概要 ~ ガジェットの表示
- 2 開発
- 2.1 はじめに
- 2.2 ファイル
- 2.3 作成手順
- 2.4 3 つのプレゼンテーション要素
- 2.5 リファレンス
- 2.5.1 Gadget オブジェクト
- 2.5.2 システム オブジェクト
- 2.5.2.1 System.Contact
- 2.5.2.2 System.ContactManager
- 2.5.2.3 System.Debug
- 2.5.2.4 System.Diagnostics.EventLog
- 2.5.2.5 System.Environment
- 2.5.2.6 System.Machine
- 2.5.2.7 System.Machine.CPU
- 2.5.2.8 System.Machine.PowerStatus
- 2.5.2.9 System.MessageStore
- 2.5.2.10 System.MessageStore.Folder
- 2.5.2.11 System.MessageStore.Message
- 2.5.2.12 System.Network.Wireless
- 2.5.2.13 System.Shell
- 2.5.2.14 System.Shell.Drive
- 2.5.2.15 System.Shell.Folder
- 2.5.2.16 System.Shell.Item
- 2.5.2.17 System.Shell.RecycleBin
- 2.5.2.18 System.Sound
- 2.5.2.19 System.Time
- 2.5.2.20 System.Time.timeZone
- 2.5.3 プレゼンテーション オブジェクト
- 2.6 サンプル
Windows サイドバー 概要 ~ ガジェットの表示
ガジェット
概要
- HTML およびスクリプト ベースのアプリケーション
- 情報または機能をユーザーに示す
- のアプリケーション、コントロール、Web サイトおよびサービスから取得
構成要素
.gadget ファイル
- 構成要素のコレクションをzipアーカイブ
インストール
- ダウンロードプロセスにより
- ローカルからダブルクリックにより
ガジェット マニフェスト
- 全体構成や表示情報を記載したXML
- ガジェットピッカーを通じてユーザーに提示
- ガジェットパッケージに同梱する必要がある
- 名前は gadget.xml とする
開発
はじめに
- Web サイトおよびサービスから取得した情報または機能をユーザーに示すことを目的
- Web ページの作成経験がある方には身近
ファイル
- 基本は 2 つのファイルから構成
マニフェスト
- XMLファイル
- 名前はgadget.xml
HTML
- UIを提供
- コアコード
- マニフェストで指定された名前
作成手順
- 通常、開発フォルダにはホストするガジェットと同じ名前を付け、拡張子 .gadget を付ける
配置
- 開発およびテスト中は、サイドバーに関連するシステム フォルダに配置するとより効率的
- これにより、ガジェットはガジェット ピッカーに表示され、後のファイル処理を最小限に抑えることができる
%USER_DATA%\Local\Microsoft\Windows Sidebar\Gadgets (ユーザー ガジェット) %SYSTEM_ROOT%\Program Files\Windows Sidebar\Gadgets (グローバル ガジェット)
3 つのプレゼンテーション要素
G:BACKGROUND
- 多数のメソッドを使用して、ガジェットの背景を宣言し、イメージ ソースを指定
- 一般に、背景オブジェクトおよびそのイメージ ソースは、g:background 要素を使用してガジェット HTML ファイルで宣言
- 役割は、アルファチャンネルを持つPNG画像をガジェットの背景として配置すること
<blockquote>CSSのpositionで「absolute」を指定し、HTMLのレイアウトとは無関係に左上隅に配置するように設定 </blockquote>
<blockquote>その後の要素が背景イメージの下に配置されないようにするため、z-indexスタイルに-1を指定 </blockquote>
GIMAGE
- 標準 HTML imgタグより効率的にガジェット DOM にイメージを追加する
- リクエストされたファイルはローカル コンピュータにあることが必要
G:TEXT
Settings
- 基本ガジェット UI に 2 つのユーザー インターフェイス (UI) 拡張子を定義
- ガジェットから情報を保存するには、ファイルに書き込むのではなくこのオブジェクトを利用
- System.Gadget.Settings
- ガジェットの構成を変更
- System.Gadget.Flyout
- ガジェット UI に関する追加的詳細または情報を表示
リファレンス
Gadget オブジェクト
System.Gadget.Settings
- Settings 機能
System.Gadget
- 基本的機能
System.Gadget.Sidebar
- サイドバーの基本的機能
System.Gadget.SideShow
- Windows Vista SideShow デバイスでサイドバー機能
System.Gadget.Flyout
- Flyout 機能
システム オブジェクト
System.Contact
System.ContactManager
System.Debug
- サイドバー ガジェット スクリプトのデバッグに利用
System.Diagnostics.EventLog
- Application イベント ログ エントリの書き込みに利用
System.Environment
- システムおよびユーザー環境変数を決定
System.Machine
- マシン プロセッサとメモリ特性を決定
System.Machine.CPU
- System.Machine.CPU コレクションの各メンバー
System.Machine.PowerStatus
- コンピュータの電源状態
System.MessageStore
- Microsoft Windows メール (旧称 Outlook Express)
System.MessageStore.Folder
- 個々の Windows メール フォルダ
System.MessageStore.Message
- Windows メールの各メンバー
System.Network.Wireless
- ワイヤレス ネットワーク接続性
System.Shell
- Windows Shell 特性を示す
System.Shell.Drive
- システム ストレージ デバイスの特性を示す
System.Shell.Folder
- ファイル管理操作を実行
System.Shell.Item
System.Shell.RecycleBin
- Recycle Bin 特性
System.Sound
System.Time
- システム時間情報を決定
System.Time.timeZone
- System.Time.timeZone コレクションの各メンバー
プレゼンテーション オブジェクト
background
- コンテンツおよびプロパティでガジェットの背景を宣言
image
- ガジェットに表示するイメージ要素
text
- ガジェットに表示するテキスト要素
サンプル
表示
gadget.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <gadget> <name>WindowSidebarSample</name> <version>1.0.0.0</version> <hosts> <host name="sidebar"> <base type="HTML" apiVersion="1.0.0" src="WindowSidebarSample.html" /> <permissions>Full</permissions> <platform minPlatformVersion="1.0"/> </host> </hosts> </gadget>
WindowSidebarSample.html
<html> <head> <style type="text/css"> body { /* ウィンドウサイズはBody要素に明示的に指定する */ margin:0px; width:125px; height:250px; } </style> <script type="text/jscript" language="jscript"> function init() { } </script> </head> <body onload="init()"> <!-- ・ absolute を指定し、HTMLのレイアウトとは無関係に左上隅に配置 ・ 後の要素が背景イメージの下に配置されないようにz-indexスタイルに-1を指定 --> <g:background id="imgBackground" src="images/background.png" style="position:absolute;z-index:-1;width:125px;height:250px;"> </g:background> </body </html>
結果
- ガジェットの一覧に表示された
- 起動したところ
© 2006 矢木浩人