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「WPF データ」の版間の差分

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(ページの作成:「==WPF データ== [WPF][.Net][Silverlight][Universal Windows Platform][C#] {{amazon|4798114200}} *http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1010/08/news123.html ==デ…」)
 
 
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==WPF データ==
+
==[[WPF データ]]==
[WPF][.Net][Silverlight][Universal Windows Platform][C#]
+
[[WPF]] | [[.Net]] | [[Silverlight]] | [[Universal Windows Platform]] | [[C Sharp]] |
 
{{amazon|4798114200}}
 
{{amazon|4798114200}}
  
 
*http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1010/08/news123.html
 
*http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1010/08/news123.html
 
==データの原則==
 
==データの原則==
===.NETデータモデル===
+
===[[.NET]]データモデル===
 
*"データモデル"は、データの提供元と、利用者の間の取り決めを記述する
 
*"データモデル"は、データの提供元と、利用者の間の取り決めを記述する
*.NETの登場により、データモデルはAPIに固有のものから、フレームワーク全体で共通したものへと変化
+
*[[.NET]]の登場により、データモデルはAPIに固有のものから、フレームワーク全体で共通したものへと変化
*WPFのすべてのデータ操作は、基盤である、.NETデータモデルに基づいているため、WPFコントロールでは任意のCLRオブジェクトからデータを取得することが可能
+
*WPFのすべてのデータ操作は、基盤である、[[.NET]]データモデルに基づいているため、WPFコントロールでは任意のCLRオブジェクトからデータを取得することが可能
*CLRを通じてアクセス出来るかぎり、WPFで視覚化することが可能
+
*CLRを通じてアクセス出来るかぎり、[[WPF]]で視覚化することが可能
 
===バインディングの多用===
 
===バインディングの多用===
 
*バインディングがシステム全体で統合されている
 
*バインディングがシステム全体で統合されている
15行目: 15行目:
 
**リソースはリソースバインディングを通じてロード
 
**リソースはリソースバインディングを通じてロード
 
**コントロールもデータバインディングに大きく依存するコンテンツモデルに基づいている
 
**コントロールもデータバインディングに大きく依存するコンテンツモデルに基づいている
<blockquote>データソースにプロパティをバインドし、依存関係を追跡「、表示を自動的に更新するという概念はWPFのすべての部分に共通</blockquote>
+
&lt;blockquote&gt;データソースにプロパティをバインドし、依存関係を追跡「、表示を自動的に更新するという概念は[[WPF]]のすべての部分に共通&lt;/blockquote&gt;
 
===データ変換===
 
===データ変換===
 
*バインディングが多用されるフレームワークでは、データへのアクセスは、変換可能な場合にのみ可能となる
 
*バインディングが多用されるフレームワークでは、データへのアクセスは、変換可能な場合にのみ可能となる
*WPFは2種類の主要な変換、値変換とデータテンプレートをサポート
+
*[[WPF]]は2種類の主要な変換、値変換とデータテンプレートをサポート
 
**値コンバータは、値の形式変換を行う。コンバーターは変換前後、どちらの形式でも受け取り変換可能(データの双方向変換)
 
**値コンバータは、値の形式変換を行う。コンバーターは変換前後、どちらの形式でも受け取り変換可能(データの双方向変換)
 
**データテンプレートを使用すると、データを表現するためのコントロールをその場で作成できる
 
**データテンプレートを使用すると、データを表現するためのコントロールをその場で作成できる
24行目: 24行目:
 
==リソース==
 
==リソース==
 
*一般に、表示とデータの分離に最初に遭遇するのは、リソースを使用するとき
 
*一般に、表示とデータの分離に最初に遭遇するのは、リソースを使用するとき
*すべての要素には、Resourcesプロパティがある
+
*すべての要素には、[[R]]esourcesプロパティがある
*Resourcesプロパティは単純なディクショナリで、リソースはキーを通じた単純な階層型参照を提供
+
*[[R]]esourcesプロパティは単純なディクショナリで、リソースはキーを通じた単純な階層型参照を提供
 
*テーマ、スタイル、データバインディングはいずれもこのテクニックを利用している
 
*テーマ、スタイル、データバインディングはいずれもこのテクニックを利用している
=====C#でコードを記述=====
+
=====[[C#]]でコードを記述=====
 
*後で使用する変数を簡単に定義できる
 
*後で使用する変数を簡単に定義できる
 
  public class Window1 : Window {
 
  public class Window1 : Window {
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  }
 
  }
 
=====マークアップ=====
 
=====マークアップ=====
*名前付きオブジェクトのリストを保持できる共通のプロパティ(Resource)を任意の子要素で使用できる
+
*名前付きオブジェクトのリストを保持できる共通のプロパティ([[R]]esource)を任意の子要素で使用できる
 
*参照は階層的に行われ、要素の親に変数が含まれてない場合、その親、次の親へとたどる
 
*参照は階層的に行われ、要素の親に変数が含まれてない場合、その親、次の親へとたどる
  <Window
+
  &lt;Window
   Text ="Resource"
+
   Text ="[[R]]esource"
   ...>
+
   ...&gt;
   <Window.Resource>
+
   &lt;Window.[[R]]esource&gt;
     <SolidColorBrush x:Key="toShare">Yellow</SolidColorBrush>
+
     &lt;SolidColorBrush x:Key="toShare"&gt;Yellow&lt;/SolidColorBrush&gt;
   </Window.Resource>
+
   &lt;/Window.[[R]]esource&gt;
   <Button Background="{StaticResource toShare}">
+
   &lt;Button Background="{Static[[R]]esource toShare}"&gt;
   </Button>
+
   &lt;/Button&gt;
  </Window>
+
  &lt;/Window&gt;
 
=====参照パス=====
 
=====参照パス=====
 
*リソースの参照パスは多数の場所からデータを取得できる
 
*リソースの参照パスは多数の場所からデータを取得できる
60行目: 60行目:
 
|
 
|
 
|-
 
|-
|Application.Resource
+
|Application.[[R]]esource
 
|
 
|
 
|-
 
|-
71行目: 71行目:
 
|}
 
|}
  
<blockquote>リソースは、データバインディングの特殊な形式であり、更新頻度が低く数が多いバインディングに最適化されている</blockquote>
+
&lt;blockquote&gt;リソースは、データバインディングの特殊な形式であり、更新頻度が低く数が多いバインディングに最適化されている&lt;/blockquote&gt;
  
 
===バインディングの基本===
 
===バインディングの基本===
 
*"バインディング"とは、2つのデータポイントの同期を保つこと。
 
*"バインディング"とは、2つのデータポイントの同期を保つこと。
*WPFではBindingクラスがデータポイントを表します。
+
*[[WPF]]ではBindingクラスがデータポイントを表します。
 
*バインディングを構築するには、このクラスにソース(データソース)とパス(クエリ)を渡す
 
*バインディングを構築するには、このクラスにソース(データソース)とパス(クエリ)を渡す
  
91行目: 91行目:
 
**IValueConverter
 
**IValueConverter
 
*FontFamilyの場合、TypeCoverter がFontFamily 型に関連付けられ、これによって変換が自動的に発生する
 
*FontFamilyの場合、TypeCoverter がFontFamily 型に関連付けられ、これによって変換が自動的に発生する
  <Window ... >
+
  &lt;Window ... &gt;
   <StackPanel>
+
   &lt;StackPanel&gt;
     <TextBox x:Name="textBox1" />
+
     &lt;TextBox x:Name="textBox1" /&gt;
     <ContentControl x:Name="contentControl1"
+
     &lt;ContentControl x:Name="contentControl1"
 
                     Content="{Binding ElementName=textBox1, Path=Text}"
 
                     Content="{Binding ElementName=textBox1, Path=Text}"
                     FontFamily="{Binding ElementName=textBox2,Path=Text}"/>
+
                     FontFamily="{Binding ElementName=textBox2,Path=Text}"/&gt;
   </StackPanel>
+
   &lt;/StackPanel&gt;
  </Window>
+
  &lt;/Window&gt;
 
===={x:Bind} マークアップ拡張====
 
===={x:Bind} マークアップ拡張====
 
*https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/mt204783.aspx
 
*https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/mt204783.aspx
<blockquote>Windows 10 では、{Binding} に代わり、{x:Bind} マークアップ拡張が新たに提供されています。{x:Bind} では、{Binding} の機能のいくつかが省略されていますが、{Binding} よりも短い時間および少ないメモリで動作し、より適切なデバッグをサポートしています。</blockquote>
+
&lt;blockquote&gt;[[Windows]] 10 では、{Binding} に代わり、{x:Bind} マークアップ拡張が新たに提供されています。{x:Bind} では、{Binding} の機能のいくつかが省略されていますが、{Binding} よりも短い時間および少ないメモリで動作し、より適切なデバッグをサポートしています。&lt;/blockquote&gt;
 
*XAML の読み込み時、{x:Bind} は、バインディング オブジェクトと考えることのできるオブジェクトに変換され、このオブジェクトがデータ ソースのプロパティから値を取得します。
 
*XAML の読み込み時、{x:Bind} は、バインディング オブジェクトと考えることのできるオブジェクトに変換され、このオブジェクトがデータ ソースのプロパティから値を取得します。
 
*{x:Bind} と {Binding} によって作成されたバインディング オブジェクトは、ほとんど機能的に同等
 
*{x:Bind} と {Binding} によって作成されたバインディング オブジェクトは、ほとんど機能的に同等
 
*{x:Bind} は、コンパイル時に生成される特定用途のコードを実行し、{Binding} は、汎用的なランタイム オブジェクト検査を実行します
 
*{x:Bind} は、コンパイル時に生成される特定用途のコードを実行し、{Binding} は、汎用的なランタイム オブジェクト検査を実行します
 
*{x:Bind} バインディング (多くの場合、コンパイル済みバインドと呼ばれます) はパフォーマンスが高く、コンパイル時にバインド式を検証したり、ページの部分クラスとして生成されたコード ファイル内にブレークポイントを設定し、デバッグを行ったりできます
 
*{x:Bind} バインディング (多くの場合、コンパイル済みバインドと呼ばれます) はパフォーマンスが高く、コンパイル時にバインド式を検証したり、ページの部分クラスとして生成されたコード ファイル内にブレークポイントを設定し、デバッグを行ったりできます
<blockquote>これらのファイルは obj フォルダー内にあり、<view name>.g.cs (C# の場合) などの名前が付けられています</blockquote>
+
&lt;blockquote&gt;これらのファイルは obj フォルダー内にあり、&lt;[[vi]]ew name&gt;.g.cs (C# の場合) などの名前が付けられています&lt;/blockquote&gt;
  
  
126行目: 126行目:
 
  }
 
  }
 
*値コンバーターをバインディングに結び付ける
 
*値コンバーターをバインディングに結び付ける
  <ContentContorol
+
  &lt;ContentContorol
 
   Margin="5"
 
   Margin="5"
   FontFamily="{Biding ElementName=textBox2,Path=Text}">
+
   FontFamily="{Biding ElementName=textBox2,Path=Text}"&gt;
   <Content.Control.Content>
+
   &lt;Content.Control.Content&gt;
     <Binding
+
     &lt;Binding
 
         ElementName="textBox1"
 
         ElementName="textBox1"
         Path="Text">
+
         Path="Text"&gt;
       <Binding.Converter>
+
       &lt;Binding.Converter&gt;
         <l:HumanConverter xmlns:l="clr-namespace:EssentialWPF"/>
+
         &lt;l:HumanConverter xmlns:l="clr-namespace:Essential[[WPF]]"/&gt;
       </Binding.Converter>
+
       &lt;/Binding.Converter&gt;
     </Binding>
+
     &lt;/Binding&gt;
   </Content.Control.Content>
+
   &lt;/Content.Control.Content&gt;
  </ContentControl>
+
  &lt;/ContentControl&gt;
 
====データテンプレート====
 
====データテンプレート====
 
*データ(DataTypeプロパティによって記述される)を受け取り表示ツリーを構築
 
*データ(DataTypeプロパティによって記述される)を受け取り表示ツリーを構築
 
*表示ツリー内で、データの各部分にバインドすることができる
 
*表示ツリー内で、データの各部分にバインドすることができる
 
*独自の型に対するテンプレートを構築し、データをプロパティにバインド
 
*独自の型に対するテンプレートを構築し、データをプロパティにバインド
  <DataTemplate
+
  &lt;DataTemplate
   xmlns:l="clr-namespace:EssentialWPF"
+
   xmlns:l="clr-namespace:Essential[[WPF]]"
   DataType="{x:Type l:Human}">
+
   DataType="{x:Type l:Human}"&gt;
   <Border Margin="5" Padding="5" BorderBrush="Black"
+
   &lt;Border Margin="5" Padding="5" BorderBrush="Black"
     BorderThickness="3" CornerRadius="5">
+
     BorderThickness="3" Corner[[R]]adius="5"&gt;
     <TextBlock Text="{Binding Path=Name}" />
+
     &lt;TextBlock Text="{Binding Path=Name}" /&gt;
   </Border>
+
   &lt;/Border&gt;
  </DataTemplate>
+
  &lt;/DataTemplate&gt;
 
*データテンプレートをContentControlに関連付ける方法はさまざま(例えばリソースを通じて)
 
*データテンプレートをContentControlに関連付ける方法はさまざま(例えばリソースを通じて)
 
*ContentTemplateプロパティで設定する例
 
*ContentTemplateプロパティで設定する例
  <ContentControl
+
  &lt;ContentControl
 
   Margin="5"
 
   Margin="5"
   FontFamily="{Binding ElementName=textBox2,Pat=Text}">
+
   FontFamily="{Binding ElementName=textBox2,Pat=Text}"&gt;
   <ContentControl.Content>
+
   &lt;ContentControl.Content&gt;
     <Binding .../>
+
     &lt;Binding .../&gt;
   </ContentControl.Content>
+
   &lt;/ContentControl.Content&gt;
   <ContentControl.ContentTemplate>
+
   &lt;ContentControl.ContentTemplate&gt;
     <DataTemplate
+
     &lt;DataTemplate
       xmlns:l="crl-namespace:EssentialWPF"
+
       xmlns:l="crl-namespace:Essential[[WPF]]"
       DataType="{x:Type l:Human}">
+
       DataType="{x:Type l:Human}"&gt;
 
       ...
 
       ...
     </DataTemplate>
+
     &lt;/DataTemplate&gt;
   </ContentControl.ContentTemplate>
+
   &lt;/ContentControl.ContentTemplate&gt;
   </ContentControl>
+
   &lt;/ContentControl&gt;
=====WPFでは環境データコンテキストを要素に関連付けることができる=====
+
=====[[WPF]]では環境データコンテキストを要素に関連付けることができる=====
 
*上記例では、バインディングのデータソースが指定されていない
 
*上記例では、バインディングのデータソースが指定されていない
  <TextBloxk Text="{Binding Path=Name}" />
+
  &lt;TextBloxk Text="{Binding Path=Name}" /&gt;
 
*データテンプレートの場合、データコンテキストは、テンプレートが変換しているデータに自動的に設定される。
 
*データテンプレートの場合、データコンテキストは、テンプレートが変換しているデータに自動的に設定される。
 
*任意の要素でDataContextプロパティを明示的に設定することが可能
 
*任意の要素でDataContextプロパティを明示的に設定することが可能
 
*そのデータソースが当該の要素およびその子すべてのバインディングに使用される
 
*そのデータソースが当該の要素およびその子すべてのバインディングに使用される
===CLRオブジェクトへのバインディング===
+
===CL[[R]]オブジェクトへのバインディング===
*CLRオブジェクトへのデータのバインドは、プロパティおよびリスト(IEnumerableを実装する任意の型)を通じて行う
+
*CLRオブジェクトへのデータのバインドは、プロパティおよびリスト([[IE]]numerableを実装する任意の型)を通じて行う
 
*バインディングは、ソースとターゲットの間の関係を確立する
 
*バインディングは、ソースとターゲットの間の関係を確立する
 
*オブジェクトバインディングの場合、ソースに選択される項目は、プロパティパスによって決まる
 
*オブジェクトバインディングの場合、ソースに選択される項目は、プロパティパスによって決まる
 
*プロパティパスはドットで区切られた名前付きプロパティまたはインデックス
 
*プロパティパスはドットで区切られた名前付きプロパティまたはインデックス
 
====オブジェクトバインディングのプロパティ名の識別子====
 
====オブジェクトバインディングのプロパティ名の識別子====
*単純なCLRプロパティ用
+
*単純なCL[[R]]プロパティ用
*WPFのDependencyPropertyベースのプロパティ用
+
*[[WPF]]のDependencyPropertyベースのプロパティ用
  
 
=====TextBoxのTextプロパティを別のTextBoxにバインド=====
 
=====TextBoxのTextプロパティを別のTextBoxにバインド=====
  <Window
+
  &lt;Window
 
   xmlns="..."
 
   xmlns="..."
   >
+
   &gt;
   <StackPanel>
+
   &lt;StackPanel&gt;
     <TextBox Name="text1">Hello</TextBox>
+
     &lt;TextBox Name="text1"&gt;Hello&lt;/TextBox&gt;
     <TextBox Text="{Binding ElementName=text1, Path=Text}" />
+
     &lt;TextBox Text="{Binding ElementName=text1, Path=Text}" /&gt;
   </StackPanel>
+
   &lt;/StackPanel&gt;
  </Window>
+
  &lt;/Window&gt;
 
*次の例と同じ
 
*次の例と同じ
 
*クラス修飾形式のプロパティ識別子を使用
 
*クラス修飾形式のプロパティ識別子を使用
*CLRリフレクションを使用してバインディング式内のTextという名前を解決する処理を行わない
+
*CL[[R]]リフレクションを使用してバインディング式内のTextという名前を解決する処理を行わない
 
**リフレクションを使用することによるパフォーマンスへの影響を回避
 
**リフレクションを使用することによるパフォーマンスへの影響を回避
**添付プロパティへのバインディングが可能になる(TextBoxオブジェクトのGrid.Row プロパティにバインドする場合、{Binding Element Name=text1, Path=(Grid.Row)} のようにする)
+
**添付プロパティへのバインディングが可能になる(TextBoxオブジェクトのGrid.[[R]]ow プロパティにバインドする場合、{Binding Element Name=text1, Path=(Grid.[[R]]ow)} のようにする)
  <Window
+
  &lt;Window
 
   xmlns="..."
 
   xmlns="..."
   >
+
   &gt;
   <StackPanel>
+
   &lt;StackPanel&gt;
     <TextBox Name="text1">Hello</TextBox>
+
     &lt;TextBox Name="text1"&gt;Hello&lt;/TextBox&gt;
     <TextBox Text="{Binding ElementName=text1, Path=(TextBox.Text)}"/>
+
     &lt;TextBox Text="{Binding ElementName=text1, Path=(TextBox.Text)}"/&gt;
   </StackPanel>
+
   &lt;/StackPanel&gt;
   </Window>
+
   &lt;/Window&gt;
 
====編集====
 
====編集====
 
*値を編集するには、値がいつ変更されたかを知る方法が必要
 
*値を編集するには、値がいつ変更されたかを知る方法が必要
215行目: 215行目:
 
|-
 
|-
 
|INotifyPropertyChangedを実装する
 
|INotifyPropertyChangedを実装する
|.NET2.0で導入、データバインディングのシナリオに最適化、通常変更通知シナリオにはいくぶん大げさだが、一般にデータモデルを作成する場合、賢明な選択
+
|[[.NET]]2.0で導入、データバインディングのシナリオに最適化、通常変更通知シナリオにはいくぶん大げさだが、一般にデータモデルを作成する場合、賢明な選択
 
|-
 
|-
 
|変更をプロパティに報告するイベントを追加する
 
|変更をプロパティに報告するイベントを追加する
|.NET1.0で導入。Windows Forms ASP.NETのデータバインディングでサポート
+
|.NET1.0で導入。Windows Forms [[ASP.NET]]のデータバインディングでサポート
 
|-
 
|-
 
|DependencyPropertyベースのプロパティを作成する
 
|DependencyPropertyベースのプロパティを作成する
|使用は比較的簡単。このプロパティをしy法すると、sparse storage を保持したり、WPFのほかのサービスに接続したりすることが可能となる。DependencyObjectからの派生が必須となってしまう
+
|使用は比較的簡単。このプロパティをしy法すると、sparse storage を保持したり、[[WPF]]のほかのサービスに接続したりすることが可能となる。DependencyObjectからの派生が必須となってしまう
 
|-
 
|-
 
|}
 
|}
244行目: 244行目:
 
*規定ではTextBoxはフォーカスを失ったときにデータを更新する(UpdateSourceTriggerプロパティで変更できる)
 
*規定ではTextBoxはフォーカスを失ったときにデータを更新する(UpdateSourceTriggerプロパティで変更できる)
 
  :
 
  :
  <TextBlock Text="{Binding Path=Name.Last}"/>
+
  &lt;TextBlock Text="{Binding Path=Name.Last}"/&gt;
  <TextBlock Text="{Binding Path=Name.First}"/>
+
  &lt;TextBlock Text="{Binding Path=Name.First}"/&gt;
 
  :
 
  :
  <TextBox Text="{Binding Path=Name.Last}"/>
+
  &lt;TextBox Text="{Binding Path=Name.Last}"/&gt;
  <TextBox Text="{Binding Path=Name.First}"/>
+
  &lt;TextBox Text="{Binding Path=Name.First}"/&gt;
 
=====リストの場合=====
 
=====リストの場合=====
 
*リストの場合、単なるプロパティの変更よりも複雑
 
*リストの場合、単なるプロパティの変更よりも複雑
261行目: 261行目:
 
  }
 
  }
 
  public enum NotifyCollectionChangedAction {
 
  public enum NotifyCollectionChangedAction {
   Add,Remove,Replace,Move,Reset,
+
   Add,[[R]]emove,[[R]]eplace,Move,[[R]]eset,
 
  }
 
  }
*もっとも簡単な方法は、INotifyCollectionChangedINotifyCollectionChanged をサポートするObservableCollection<T>を使用すること
+
*もっとも簡単な方法は、INotifyCollectionChangedINotifyCollectionChanged をサポートするObservableCollection&lt;T&gt;を使用すること
 
  public class Person : INotifyPropertyChanged {
 
  public class Person : INotifyPropertyChanged {
   IList<Address> _addresses = new ObservableCollection<Address>();
+
   IList&lt;Address&gt; _addresses = new ObservableCollection&lt;Address&gt;();
 
   :
 
   :
 
  }
 
  }
  
 
  :
 
  :
  <StackPanel.Resources>
+
  &lt;StackPanel.[[R]]esources&gt;
   <!-- 住所のリストを表示するためのテンプレート -->
+
   &lt;!-- 住所のリストを表示するためのテンプレート --&gt;
   <DataTemplate x:Key="addressTemplate">
+
   &lt;DataTemplate x:Key="addressTemplate"&gt;
     <StackPanel Orientation="Horizontal">
+
     &lt;StackPanel Orientation="Horizontal"&gt;
       <TextBlock Text="{Binding Path=Zip}"/>
+
       &lt;TextBlock Text="{Binding Path=Zip}"/&gt;
       <TextBlock Text="{Binding Path=Province}"/>
+
       &lt;TextBlock Text="{Binding Path=Pro[[vi]]nce}"/&gt;
       <TextBlock Text="{Binding Path=City}"/>
+
       &lt;TextBlock Text="{Binding Path=City}"/&gt;
       <TextBlock Text="{Binding Path=Street}"/>
+
       &lt;TextBlock Text="{Binding Path=Street}"/&gt;
     </StackPanel>
+
     &lt;/StackPanel&gt;
   </DataTemplate>
+
   &lt;/DataTemplate&gt;
  </StackPanel.Resources>
+
  &lt;/StackPanel.[[R]]esources&gt;
 
   :
 
   :
  <!--住所のリスト -->
+
  &lt;!--住所のリスト --&gt;
  <ListBox ItemSource="{Binding Path="Addresses}"
+
  &lt;ListBox ItemSource="{Binding Path="Addresses}"
   ItemTemplate="{DynamicResource addresTemplate}" />
+
   ItemTemplate="{Dynamic[[R]]esource addresTemplate}" /&gt;
 
   :
 
   :
===XMLへのバインディング===
+
===[[XML]]へのバインディング===
*WPFのXMLサポートは、System.Xml名前空間で提供されるDOMを基盤としている
+
*WPFの[[XML]]サポートは、System.Xml名前空間で提供されるDOMを基盤としている
 
*任意のXmlDocument、XmlElement、XmlNodeをソースとして使用することができる
 
*任意のXmlDocument、XmlElement、XmlNodeをソースとして使用することができる
 
*プロパティは要素の属性またはコンテンツにのみあバインドできる
 
*プロパティは要素の属性またはコンテンツにのみあバインドできる
 
*リストは任意の要素セットにバインドできる
 
*リストは任意の要素セットにバインドできる
====XPathの基本====
+
====[[XPath]]の基本====
*WPFのバインディングは大きくXPathに依存している
+
*WPFのバインディングは大きく[[XPath]]に依存している
  <Media>
+
  &lt;Media&gt;
   <Book Author="a1" Title="t1"/>
+
   &lt;Book Author="a1" Title="t1"/&gt;
   <Book Author="a2" Title="t2"/>
+
   &lt;Book Author="a2" Title="t2"/&gt;
   <Book Author="a3" Title="t3"/>
+
   &lt;Book Author="a3" Title="t3"/&gt;
   <CD Artist="a4" title="t4"/>
+
   &lt;CD Artist="a4" title="t4"/&gt;
   <DVD Directory="d1" Title="t5">
+
   &lt;DVD Directory="d1" Title="t5"&gt;
     <Actor>A1</Actor>
+
     &lt;Actor&gt;A1&lt;/Actor&gt;
     <Actor>A2</Actor>
+
     &lt;Actor&gt;A2&lt;/Actor&gt;
   </DVD>
+
   &lt;/DVD&gt;
  </Media>
+
  &lt;/Media&gt;
 
*「/」 は最も一般的な演算子で目的の要素へのパスを構築できる(eg:Media/CD)
 
*「/」 は最も一般的な演算子で目的の要素へのパスを構築できる(eg:Media/CD)
 
** Media/Book を選択すると以下が生成される
 
** Media/Book を選択すると以下が生成される
  <Book Author="a1" Title="t1"/>
+
  &lt;Book Author="a1" Title="t1"/&gt;
  <Book Author="a2" Title="t2"/>
+
  &lt;Book Author="a2" Title="t2"/&gt;
  <Book Author="a3" Title="t3"/>
+
  &lt;Book Author="a3" Title="t3"/&gt;
*XPathによって、ノードのリストまたは単一のノードが生成されるという考え方はXMLバインディングを学ぶ上で極めて重要
+
*[[XPath]]によって、ノードのリストまたは単一のノードが生成されるという考え方はXMLバインディングを学ぶ上で極めて重要
*XMLでは要素の属性の両方がXMLノードとみなされる
+
*[[XML]]では要素の属性の両方が[[XML]]ノードとみなされる
*XPathは実際には要素だけでなくノードを選択することによって機能する
+
*[[XPath]]は実際には要素だけでなくノードを選択することによって機能する
 
*属性名を参照するには 「@」を演算子を使用する
 
*属性名を参照するには 「@」を演算子を使用する
 
** Media/Book/@Title を使用すると、次の内容が返る(XmlAttributeNode型)
 
** Media/Book/@Title を使用すると、次の内容が返る(XmlAttributeNode型)
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*「[]」演算子を使用すると、位置または属性によってノードを選択できる(インデックス1ベース)
 
*「[]」演算子を使用すると、位置または属性によってノードを選択できる(インデックス1ベース)
 
** Media/Book[1] を選択すると以下が生成される
 
** Media/Book[1] を選択すると以下が生成される
  <Book Author="a1" Title="t1"/>
+
  &lt;Book Author="a1" Title="t1"/&gt;
 
*属性による選択
 
*属性による選択
 
** Media/Book/[@Author="t1"]
 
** Media/Book/[@Author="t1"]
  <Book Author="a1" Title="t1"/>
+
  &lt;Book Author="a1" Title="t1"/&gt;
  
 
{|class="wikitable"
 
{|class="wikitable"
!XPath
+
![[XPath]]
 
!説明
 
!説明
 
!例
 
!例
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|-
 
|-
 
|}
 
|}
====XMLバインディング====
+
====[[XML]]バインディング====
 
=====バインディングを使用しない例=====
 
=====バインディングを使用しない例=====
 
  XmlDocument doc = new XmlDocument();
 
  XmlDocument doc = new XmlDocument();
 
  doc.LoadXml(@"
 
  doc.LoadXml(@"
  <Media xmlns=''>
+
  &lt;Media xmlns=''&gt;
   <Book Author='a1' Title='t1'/>
+
   &lt;Book Author='a1' Title='t1'/&gt;
   <CD Artist='a1' Title='t2'/>
+
   &lt;CD Artist='a1' Title='t2'/&gt;
   <DVD Director='d1' Title='t3'>
+
   &lt;DVD Director='d1' Title='t3'&gt;
     <Actor>A1</Actor>
+
     &lt;Actor&gt;A1&lt;/Actor&gt;
   </DVD>
+
   &lt;/DVD&gt;
   </Media>");
+
   &lt;/Media&gt;");
 
  ListBox list = new ListBox();
 
  ListBox list = new ListBox();
 
  list.ItemSource = doc.SelectNodes("/Media/Book/@Title");
 
  list.ItemSource = doc.SelectNodes("/Media/Book/@Title");
373行目: 373行目:
 
=====バインドを使用する=====
 
=====バインドを使用する=====
 
*バインディングを使用すると変更を追跡できる
 
*バインディングを使用すると変更を追跡できる
*XmlDataProviderオブジェクトを更新、変更するとListBoxが自動的に更新される
+
*XmlDataPro[[vi]]derオブジェクトを更新、変更するとListBoxが自動的に更新される
 
  XmlDocument doc = new XmlDocument();
 
  XmlDocument doc = new XmlDocument();
 
  doc.LoadXml(@"
 
  doc.LoadXml(@"
  <Media xmlns=''>
+
  &lt;Media xmlns=''&gt;
   <Book Author='a1' Title='t1'/>
+
   &lt;Book Author='a1' Title='t1'/&gt;
   <CD Artist='a1' Title='t2'/>
+
   &lt;CD Artist='a1' Title='t2'/&gt;
   <DVD Director='d1' Title='t3'>
+
   &lt;DVD Director='d1' Title='t3'&gt;
     <Actor>A1</Actor>
+
     &lt;Actor&gt;A1&lt;/Actor&gt;
   </DVD>
+
   &lt;/DVD&gt;
   </Media>");
+
   &lt;/Media&gt;");
  XmlDataProvider dataSource = new XmlDataProvider();
+
  XmlDataPro[[vi]]der dataSource = new XmlDataPro[[vi]]der();
 
  dataSource.Document = doc;
 
  dataSource.Document = doc;
 
  Binding bind = new Binding();
 
  Binding bind = new Binding();
 
  bind.Source = dataSource;
 
  bind.Source = dataSource;
  bind.XPath = "/Media/Book/@Title";
+
  bind.[[XPath]] = "/Media/Book/@Title";
 
  ListBox list = new ListBox();
 
  ListBox list = new ListBox();
 
  list.SetBinding(ListBox.ItemSourceProperty, bind);   
 
  list.SetBinding(ListBox.ItemSourceProperty, bind);   
 
=====マークアップ=====
 
=====マークアップ=====
*XmlDataProvider
+
*XmlDataPro[[vi]]der
**XmlDocumentオブジェクトを構築してXPathを適用するためのマークアップフレンドリーな方法
+
**XmlDocumentオブジェクトを構築して[[XPath]]を適用するためのマークアップフレンドリーな方法
 
**データソースに対してフィルタリングを直接実行できる
 
**データソースに対してフィルタリングを直接実行できる
**XMLデータをデータソースに移動するための一般的な方法
+
**[[XML]]データをデータソースに移動するための一般的な方法
**多くの場合、XmlDataProviderを使用せずに、XmlDocument、XmlElementオブジェクトをバインディングソースとして直接使用できる
+
**多くの場合、XmlDataPro[[vi]]derを使用せずに、XmlDocument、XmlElementオブジェクトをバインディングソースとして直接使用できる
  <Window
+
  &lt;Window
   :>
+
   :&gt;
   <Window.Resource>
+
   &lt;Window.[[R]]esource&gt;
     <XmlDataProvider x:Key="dataSource">
+
     &lt;XmlDataPro[[vi]]der x:Key="dataSource"&gt;
       <x:XData>
+
       &lt;x:XData&gt;
         <Media xmlns=''>
+
         &lt;Media xmlns=''&gt;
           <Book Author='a1' Title='t1'/>
+
           &lt;Book Author='a1' Title='t1'/&gt;
           <CD Artist='a1' Title='t2'/>
+
           &lt;CD Artist='a1' Title='t2'/&gt;
           <DVD Director='d1' Title='t3'>
+
           &lt;DVD Director='d1' Title='t3'&gt;
             <Actor>A1</Actor>
+
             &lt;Actor&gt;A1&lt;/Actor&gt;
           </DVD>
+
           &lt;/DVD&gt;
         </Media>      
+
         &lt;/Media&gt;      
       </x:XData>
+
       &lt;/x:XData&gt;
     </XmlDataProvider>
+
     &lt;/XmlDataPro[[vi]]der&gt;
     </Window.Resource>
+
     &lt;/Window.[[R]]esource&gt;
 
   :
 
   :
  <ListBox ItemSource = "{Binding XPath=/Media/Book/@Title}, Source={StaticResource dataSource}"/>
+
  &lt;ListBox ItemSource = "{Binding [[XPath]]=/Media/Book/@Title}, Source={StaticResource dataSource}"/&gt;
 
=====データソースを動的に判断する=====
 
=====データソースを動的に判断する=====
 
*データソースを(動的リソース参照を使用、またはデータソースを判断するためのバインディングを通じて)動的に判断する必要がある場合は、DataContextプロパティを使用できる
 
*データソースを(動的リソース参照を使用、またはデータソースを判断するためのバインディングを通じて)動的に判断する必要がある場合は、DataContextプロパティを使用できる
  <Window
+
  &lt;Window
 
   :
 
   :
   DatraContext="{DynamicResource dataSource}">
+
   DatraContext="{Dynamic[[R]]esource dataSource}"&gt;
   <Window.Resource>
+
   &lt;Window.[[R]]esource&gt;
     <XmlDataProvider x:Key="dataSource">
+
     &lt;XmlDataPro[[vi]]der x:Key="dataSource"&gt;
       <x:XData>
+
       &lt;x:XData&gt;
         <Media xmlns=''>
+
         &lt;Media xmlns=''&gt;
           <Book Author='a1' Title='t1'/>
+
           &lt;Book Author='a1' Title='t1'/&gt;
           <CD Artist='a1' Title='t2'/>
+
           &lt;CD Artist='a1' Title='t2'/&gt;
           <DVD Director='d1' Title='t3'>
+
           &lt;DVD Director='d1' Title='t3'&gt;
             <Actor>A1</Actor>
+
             &lt;Actor&gt;A1&lt;/Actor&gt;
           </DVD>
+
           &lt;/DVD&gt;
         </Media>      
+
         &lt;/Media&gt;      
       </x:XData>
+
       &lt;/x:XData&gt;
     </XmlDataProvider>
+
     &lt;/XmlDataPro[[vi]]der&gt;
     </Window.Resource>
+
     &lt;/Window.[[R]]esource&gt;
 
   :
 
   :
  <ListBox ItemSource = "{Binding XPath=/Media/Book/@Title}" />
+
  &lt;ListBox ItemSource = "{Binding [[XPath]]=/Media/Book/@Title}" /&gt;
 
===データテンプレート===
 
===データテンプレート===
 
*データテンプレートを使用するとデータの表示方法を定義できる
 
*データテンプレートを使用するとデータの表示方法を定義できる

2020年2月16日 (日) 04:34時点における最新版

WPF データ

WPF | .Net | Silverlight | Universal Windows Platform | C Sharp |

データの原則

.NETデータモデル

  • "データモデル"は、データの提供元と、利用者の間の取り決めを記述する
  • .NETの登場により、データモデルはAPIに固有のものから、フレームワーク全体で共通したものへと変化
  • WPFのすべてのデータ操作は、基盤である、.NETデータモデルに基づいているため、WPFコントロールでは任意のCLRオブジェクトからデータを取得することが可能
  • CLRを通じてアクセス出来るかぎり、WPFで視覚化することが可能

バインディングの多用

  • バインディングがシステム全体で統合されている
    • コントロールテンプレートはテンプレートバインディングを利用
    • リソースはリソースバインディングを通じてロード
    • コントロールもデータバインディングに大きく依存するコンテンツモデルに基づいている

<blockquote>データソースにプロパティをバインドし、依存関係を追跡「、表示を自動的に更新するという概念はWPFのすべての部分に共通</blockquote>

データ変換

  • バインディングが多用されるフレームワークでは、データへのアクセスは、変換可能な場合にのみ可能となる
  • WPFは2種類の主要な変換、値変換とデータテンプレートをサポート
    • 値コンバータは、値の形式変換を行う。コンバーターは変換前後、どちらの形式でも受け取り変換可能(データの双方向変換)
    • データテンプレートを使用すると、データを表現するためのコントロールをその場で作成できる

リソース

  • 一般に、表示とデータの分離に最初に遭遇するのは、リソースを使用するとき
  • すべての要素には、Resourcesプロパティがある
  • Resourcesプロパティは単純なディクショナリで、リソースはキーを通じた単純な階層型参照を提供
  • テーマ、スタイル、データバインディングはいずれもこのテクニックを利用している
C#でコードを記述
  • 後で使用する変数を簡単に定義できる
public class Window1 : Window {
  public Window() {
    Title = "リソース";
    Burush toShare = new SolidColorBrush(Colors.Yellow);
    Button b = new Button();
    b.Background = toShare;
  }
}
マークアップ
  • 名前付きオブジェクトのリストを保持できる共通のプロパティ(Resource)を任意の子要素で使用できる
  • 参照は階層的に行われ、要素の親に変数が含まれてない場合、その親、次の親へとたどる
<Window
  Text ="Resource"
  ...>
  <Window.Resource>
    <SolidColorBrush x:Key="toShare">Yellow</SolidColorBrush>
  </Window.Resource>
  <Button Background="{StaticResource toShare}">
  </Button>
</Window>
参照パス
  • リソースの参照パスは多数の場所からデータを取得できる
  • リソースをアプリケーションレベルで定義出来る
    • ページ、ウィンドウ、コントロール間でリソースを共有可能
リソース参照順
要素階層
Application.Resource
型テーマ
システムテーマ

<blockquote>リソースは、データバインディングの特殊な形式であり、更新頻度が低く数が多いバインディングに最適化されている</blockquote>

バインディングの基本

  • "バインディング"とは、2つのデータポイントの同期を保つこと。
  • WPFではBindingクラスがデータポイントを表します。
  • バインディングを構築するには、このクラスにソース(データソース)とパス(クエリ)を渡す
TextBoxオブジェクトのTextプロパティを参照するデータポイントを作成
Binding bind = new Binding();
bind.Source = textBox1;
bind.Path = new PropertyPath("Text");
同期させる2つ目のデータポイントが必要
contentControl1.SetBinding(ContentControl1.Content, bind);
XAMLで同様のコードを記述
  • マークアップで宣言されたバインディングでは、ElementNameプロパティを使用してソースを指定
  • 下例のように、TextプロパティをFontFamilyプロパティ(文字列ではない)などのまったく異なるものにバインドできる
  • 値変換のためのメカニズムには以下の2つがある
    • TypeConver
    • IValueConverter
  • FontFamilyの場合、TypeCoverter がFontFamily 型に関連付けられ、これによって変換が自動的に発生する
<Window ... >
  <StackPanel>
    <TextBox x:Name="textBox1" />
    <ContentControl x:Name="contentControl1"
                    Content="{Binding ElementName=textBox1, Path=Text}"
                    FontFamily="{Binding ElementName=textBox2,Path=Text}"/>
  </StackPanel>
</Window>

{x:Bind} マークアップ拡張

<blockquote>Windows 10 では、{Binding} に代わり、{x:Bind} マークアップ拡張が新たに提供されています。{x:Bind} では、{Binding} の機能のいくつかが省略されていますが、{Binding} よりも短い時間および少ないメモリで動作し、より適切なデバッグをサポートしています。</blockquote>

  • XAML の読み込み時、{x:Bind} は、バインディング オブジェクトと考えることのできるオブジェクトに変換され、このオブジェクトがデータ ソースのプロパティから値を取得します。
  • {x:Bind} と {Binding} によって作成されたバインディング オブジェクトは、ほとんど機能的に同等
  • {x:Bind} は、コンパイル時に生成される特定用途のコードを実行し、{Binding} は、汎用的なランタイム オブジェクト検査を実行します
  • {x:Bind} バインディング (多くの場合、コンパイル済みバインドと呼ばれます) はパフォーマンスが高く、コンパイル時にバインド式を検証したり、ページの部分クラスとして生成されたコード ファイル内にブレークポイントを設定し、デバッグを行ったりできます

<blockquote>これらのファイルは obj フォルダー内にあり、<view name>.g.cs (C# の場合) などの名前が付けられています</blockquote>


コンバーター

  • バインディングに関連付けられる値コンバーターを使用して必要な値変換を実行できる。
  • IValueConverter からクラスを派生させ、2つのメソッドを実装する
public class HumanConverter : IValueConverter {
  public object Convert(object value, Type targetType,
                        object parameter, CultureInfo culture) {
    Human h = new Human();
    h.Name = (string)value;  
    return h;
  }
  public objectConvertBack(object value, Type targetType,
                           object paramter, CultureInfo culture) {
    return ((Human)value).Name;
  }
}
  • 値コンバーターをバインディングに結び付ける
<ContentContorol
  Margin="5"
  FontFamily="{Biding ElementName=textBox2,Path=Text}">
  <Content.Control.Content>
    <Binding
       ElementName="textBox1"
       Path="Text">
      <Binding.Converter>
        <l:HumanConverter xmlns:l="clr-namespace:EssentialWPF"/>
      </Binding.Converter>
    </Binding>
  </Content.Control.Content>
</ContentControl>

データテンプレート

  • データ(DataTypeプロパティによって記述される)を受け取り表示ツリーを構築
  • 表示ツリー内で、データの各部分にバインドすることができる
  • 独自の型に対するテンプレートを構築し、データをプロパティにバインド
<DataTemplate
  xmlns:l="clr-namespace:EssentialWPF"
  DataType="{x:Type l:Human}">
  <Border Margin="5" Padding="5" BorderBrush="Black"
    BorderThickness="3" CornerRadius="5">
    <TextBlock Text="{Binding Path=Name}" />
  </Border>
</DataTemplate>
  • データテンプレートをContentControlに関連付ける方法はさまざま(例えばリソースを通じて)
  • ContentTemplateプロパティで設定する例
<ContentControl
  Margin="5"
  FontFamily="{Binding ElementName=textBox2,Pat=Text}">
  <ContentControl.Content>
    <Binding .../>
  </ContentControl.Content>
  <ContentControl.ContentTemplate>
    <DataTemplate
      xmlns:l="crl-namespace:EssentialWPF"
      DataType="{x:Type l:Human}">
      ...
    </DataTemplate>
  </ContentControl.ContentTemplate>
 </ContentControl>
WPFでは環境データコンテキストを要素に関連付けることができる
  • 上記例では、バインディングのデータソースが指定されていない
<TextBloxk Text="{Binding Path=Name}" />
  • データテンプレートの場合、データコンテキストは、テンプレートが変換しているデータに自動的に設定される。
  • 任意の要素でDataContextプロパティを明示的に設定することが可能
  • そのデータソースが当該の要素およびその子すべてのバインディングに使用される

CLRオブジェクトへのバインディング

  • CLRオブジェクトへのデータのバインドは、プロパティおよびリスト(IEnumerableを実装する任意の型)を通じて行う
  • バインディングは、ソースとターゲットの間の関係を確立する
  • オブジェクトバインディングの場合、ソースに選択される項目は、プロパティパスによって決まる
  • プロパティパスはドットで区切られた名前付きプロパティまたはインデックス

オブジェクトバインディングのプロパティ名の識別子

  • 単純なCLRプロパティ用
  • WPFのDependencyPropertyベースのプロパティ用
TextBoxのTextプロパティを別のTextBoxにバインド
<Window
  xmlns="..."
  >
  <StackPanel>
    <TextBox Name="text1">Hello</TextBox>
    <TextBox Text="{Binding ElementName=text1, Path=Text}" />
  </StackPanel>
</Window>
  • 次の例と同じ
  • クラス修飾形式のプロパティ識別子を使用
  • CLRリフレクションを使用してバインディング式内のTextという名前を解決する処理を行わない
    • リフレクションを使用することによるパフォーマンスへの影響を回避
    • 添付プロパティへのバインディングが可能になる(TextBoxオブジェクトのGrid.Row プロパティにバインドする場合、{Binding Element Name=text1, Path=(Grid.Row)} のようにする)
<Window
  xmlns="..."
  >
  <StackPanel>
    <TextBox Name="text1">Hello</TextBox>
    <TextBox Text="{Binding ElementName=text1, Path=(TextBox.Text)}"/>
  </StackPanel>
 </Window>

編集

  • 値を編集するには、値がいつ変更されたかを知る方法が必要
  • いくつかのインターフェースは、変更通知をブロードキャストすることを可能にする
  • バインディングシステムがデータの変更時に応答できるようにするには、データソースが変更通知を提供することが重要
変更通知をサポートするには3つの選択肢がある
方法 備考
INotifyPropertyChangedを実装する .NET2.0で導入、データバインディングのシナリオに最適化、通常変更通知シナリオにはいくぶん大げさだが、一般にデータモデルを作成する場合、賢明な選択
変更をプロパティに報告するイベントを追加する .NET1.0で導入。Windows Forms ASP.NETのデータバインディングでサポート
DependencyPropertyベースのプロパティを作成する 使用は比較的簡単。このプロパティをしy法すると、sparse storage を保持したり、WPFのほかのサービスに接続したりすることが可能となる。DependencyObjectからの派生が必須となってしまう
public class Name : INotifyPropertyChanged {
  ...
  public string First {
    get { return _first; }
    set { _first = value; NotifyChanged("First"); }
  }
  ...
  public event PropertyChangeEventHandler PropertyChanged;
  void NotifyChanged(string property) {
    if (ProeprtyChanged != null) {
      PropertyChanged(this, new PropertyChangedEventArgs(property));
    }
  }
}
  • 編集用にTextBox、表示用にTextBlockを使用する
  • NameクラスがINotifyPropertyChangedをサポートするので、値が更新されるとバインディングシステムに通知が送られ、TextBlockオブジェクトが更新される
  • 規定ではTextBoxはフォーカスを失ったときにデータを更新する(UpdateSourceTriggerプロパティで変更できる)
:
<TextBlock Text="{Binding Path=Name.Last}"/>
<TextBlock Text="{Binding Path=Name.First}"/>
:
<TextBox Text="{Binding Path=Name.Last}"/>
<TextBox Text="{Binding Path=Name.First}"/>
リストの場合
  • リストの場合、単なるプロパティの変更よりも複雑
  • リストの項目が追加もしくは削除されたタイミングを把握するために、INotifyCollectionChanged が存在する
  • INotifyCollectionChanged は次のイベントを持つChollectionChangedイベントを提供
public class NotifyCollectionChangedEventArgs : EventArgs {
  public NotifyCollecionChangedEventArgs Action { get; }
  public IList NewItems { get; }
  public int NewStartingIndex { get; }
  public IList OldItems { get; }
  public int OldStartingIndex{ get; }
}
public enum NotifyCollectionChangedAction {
  Add,Remove,Replace,Move,Reset,
}
  • もっとも簡単な方法は、INotifyCollectionChangedINotifyCollectionChanged をサポートするObservableCollection<T>を使用すること
public class Person : INotifyPropertyChanged {
  IList<Address> _addresses = new ObservableCollection<Address>();
 :
}
:
<StackPanel.Resources>
  <!-- 住所のリストを表示するためのテンプレート -->
  <DataTemplate x:Key="addressTemplate">
    <StackPanel Orientation="Horizontal">
      <TextBlock Text="{Binding Path=Zip}"/>
      <TextBlock Text="{Binding Path=Province}"/>
      <TextBlock Text="{Binding Path=City}"/>
      <TextBlock Text="{Binding Path=Street}"/>
    </StackPanel>
  </DataTemplate>
</StackPanel.Resources>
 :
<!--住所のリスト -->
<ListBox ItemSource="{Binding Path="Addresses}"
 ItemTemplate="{DynamicResource addresTemplate}" />
 :

XMLへのバインディング

  • WPFのXMLサポートは、System.Xml名前空間で提供されるDOMを基盤としている
  • 任意のXmlDocument、XmlElement、XmlNodeをソースとして使用することができる
  • プロパティは要素の属性またはコンテンツにのみあバインドできる
  • リストは任意の要素セットにバインドできる

XPathの基本

  • WPFのバインディングは大きくXPathに依存している
<Media>
  <Book Author="a1" Title="t1"/>
  <Book Author="a2" Title="t2"/>
  <Book Author="a3" Title="t3"/>
  <CD Artist="a4" title="t4"/>
  <DVD Directory="d1" Title="t5">
    <Actor>A1</Actor>
    <Actor>A2</Actor>
  </DVD>
</Media>
  • 「/」 は最も一般的な演算子で目的の要素へのパスを構築できる(eg:Media/CD)
    • Media/Book を選択すると以下が生成される
<Book Author="a1" Title="t1"/>
<Book Author="a2" Title="t2"/>
<Book Author="a3" Title="t3"/>
  • XPathによって、ノードのリストまたは単一のノードが生成されるという考え方はXMLバインディングを学ぶ上で極めて重要
  • XMLでは要素の属性の両方がXMLノードとみなされる
  • XPathは実際には要素だけでなくノードを選択することによって機能する
  • 属性名を参照するには 「@」を演算子を使用する
    • Media/Book/@Title を使用すると、次の内容が返る(XmlAttributeNode型)
Title="t1"
Title="t2"
Title="t3"
  • 「*」演算子を使用すると、任意の名前付きノード(属性または要素)を取得できる
  • 「[]」演算子を使用すると、位置または属性によってノードを選択できる(インデックス1ベース)
    • Media/Book[1] を選択すると以下が生成される
<Book Author="a1" Title="t1"/>
  • 属性による選択
    • Media/Book/[@Author="t1"]
<Book Author="a1" Title="t1"/>
,[],位置または属性によって子タグを選択
XPath 説明
/ ルート以下を選択 /
//NAME 任意の子孫のNAMEというタグにマッチ //Book
@NAME NAMEという属性にマッチ //Book/@Author
* 任意のタグにマッチ //*/@Author
@* 任意の属性にマッチ //Book/@*
NAME NAMEというタグにマッチ /Media
//Book[1],//Book[@Author='a1']

XMLバインディング

バインディングを使用しない例
XmlDocument doc = new XmlDocument();
doc.LoadXml(@"
<Media xmlns=>
  <Book Author='a1' Title='t1'/>
  <CD Artist='a1' Title='t2'/>
  <DVD Director='d1' Title='t3'>
    <Actor>A1</Actor>
  </DVD>
 </Media>");
ListBox list = new ListBox();
list.ItemSource = doc.SelectNodes("/Media/Book/@Title");
バインドを使用する
  • バインディングを使用すると変更を追跡できる
  • XmlDataProviderオブジェクトを更新、変更するとListBoxが自動的に更新される
XmlDocument doc = new XmlDocument();
doc.LoadXml(@"
<Media xmlns=>
  <Book Author='a1' Title='t1'/>
  <CD Artist='a1' Title='t2'/>
  <DVD Director='d1' Title='t3'>
    <Actor>A1</Actor>
  </DVD>
 </Media>");
XmlDataProvider dataSource = new XmlDataProvider();
dataSource.Document = doc;
Binding bind = new Binding();
bind.Source = dataSource;
bind.XPath = "/Media/Book/@Title";
ListBox list = new ListBox();
list.SetBinding(ListBox.ItemSourceProperty, bind);  
マークアップ
  • XmlDataProvider
    • XmlDocumentオブジェクトを構築してXPathを適用するためのマークアップフレンドリーな方法
    • データソースに対してフィルタリングを直接実行できる
    • XMLデータをデータソースに移動するための一般的な方法
    • 多くの場合、XmlDataProviderを使用せずに、XmlDocument、XmlElementオブジェクトをバインディングソースとして直接使用できる
<Window
  :>
  <Window.Resource> 
   <XmlDataProvider x:Key="dataSource">
      <x:XData>
        <Media xmlns=>
          <Book Author='a1' Title='t1'/>
          <CD Artist='a1' Title='t2'/>
          <DVD Director='d1' Title='t3'>
            <Actor>A1</Actor>
          </DVD>
        </Media>     
      </x:XData>
    </XmlDataProvider>
   </Window.Resource>
 :
<ListBox ItemSource = "{Binding XPath=/Media/Book/@Title}, Source={StaticResource dataSource}"/>
データソースを動的に判断する
  • データソースを(動的リソース参照を使用、またはデータソースを判断するためのバインディングを通じて)動的に判断する必要がある場合は、DataContextプロパティを使用できる
<Window
  :
 DatraContext="{DynamicResource dataSource}">
  <Window.Resource> 
   <XmlDataProvider x:Key="dataSource">
      <x:XData>
        <Media xmlns=>
          <Book Author='a1' Title='t1'/>
          <CD Artist='a1' Title='t2'/>
          <DVD Director='d1' Title='t3'>
            <Actor>A1</Actor>
          </DVD>
        </Media>     
      </x:XData>
    </XmlDataProvider>
   </Window.Resource>
 :
<ListBox ItemSource = "{Binding XPath=/Media/Book/@Title}" /> 

データテンプレート

  • データテンプレートを使用するとデータの表示方法を定義できる