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在庫管理

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2022年6月29日 (水) 04:30時点におけるPiroto (トーク | 投稿記録)による版 (→‎拠点の導入)
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在庫管理

  • 本来在庫管理は、未来の売り上げを確実にする在庫を適切に準備しリスクに備えるマネジメント上の意思決定事項、「在庫マネジメント」
  • 企業の在庫管理は現場の個人的努力のレベルに放置され、現場作業、オペレーションの世界にとどまっている
  • 結果マネジメント層は現場で何が起きているのかわからず、成り行き管理に甘んじてしまっている
  • 在庫管理は、流通業と製造業のビジネスの背骨。
  • 需要予測し販売計画を立て、仕入計画、生産計画を立て調達することは物の流れをコントロールする基本業務
  • 収益最大化、リスク最小化するのは現場ではなくマネジメントの仕事

在庫とは

  • 企業が販売、製造、使用のために保有している資産
  • 会計用語では「棚卸資産」商品、製品、仕掛品、原材料、貯蔵品という分類。実務で使用される名称は企業ごとに異なる場合あり。

在庫品の種類

在庫品の呼び方

  • 販売目的
    • 製品、商品
  • 製造目的
    • 半製品(仕込在庫)、部品、資材、貯蔵品(常備されている小物、消耗品、消耗治具・工具など)

在庫品の名称

  • 時点在庫:ある拠点において現時点で保有する各部品の数量
  • 積置在庫:出庫元拠点の在庫(当該拠点の管轄で倉庫から出庫され、未発送の在庫)
  • 輸送中在庫:発送先拠点の在庫(当該拠点の管轄で入庫されておらず、輸送中の在庫)

在庫品管理単位(SKU:Stock Keeping Unit)

  • 製品や商品の最小管理単位
  • 会社にとって必要なレベルを考慮して決定
    • JANコードによる単品
    • 色・柄・容量などJANコードよりも細かい管理
    • 個別単品
    • ロット
    • 商品部門コード


在庫管理の基礎

在庫管理の目的

  1. 財務会計
  2. 受注時の在庫確認
  3. 適正在庫の確保

在庫の是非

  • ものを作れば売れる時代は在庫は多い方がよかったが、現在は在庫=リスクともなる
  • 受注機会損失と、在庫リスクとのトレードオフ

理論在庫と実在庫の

  • 実地棚卸で正確な在庫数がわかる
  • 棚卸作業実施後、理論在庫と比較し差があれば実在庫数に修正する
  • 「差」を記録し、原因追求し改善、財務会計では、棚卸差損(差益)として計上が必要

在庫品の名称

在庫システム

  • 一般的に製造業では「生産管理システム」、非製造業では「販売管理システム」に含まれている。
    • 出荷処理(-)
    • 入荷処理(+)
    • 棚卸処理(+-)
    • 廃棄処理
    • 在庫金額換算

WMS(Warehouse Management System)

  • 物流・在庫管理に特化させて高機能化したシステム
  • 物流センターを総合支援、倉庫内の作業効率化を目指す
  • 在庫管理サブシステムを中心に、マテハン(Material Handling 貨物運搬)との連携、輸送計画、配送伝票の発行、トラック配送振り分けなど多岐にわたる
  • インターネットを利用して貨物追跡ができるなど
  • 配送機能を切り分けて、TMS(Transport Management System)を構築する場合もある

他システム連携

  • リアルタイム更新が求められるが、そのためには運用ルールを整備、在庫品受け払い段階での処理が確実に実施できることが大前提


販売管理とのインターフェース
  • 受発注段階では、予定情報として有効在庫を増減させ、実際に動いたときに実在庫数を増減
生産管理とのインターフェース
  • 製造業の場合、倉庫には、完成品、部品、資材、仕掛品などが保管されている。
  1. 生産計画 : 所要量計算、在庫不足分を調達
  2. 製造開始 : 部品払い出し(実在庫をマイナス)
  3. 製造途中 : 仕掛品に計上
  4. 製造完了 : 完成品として受入(実在庫をプラス)
財務会計とのインターフェース
  • 決算処理に必要な在庫金額を提供する
  • 貸借対照表では、「製品在庫」「仕掛品在庫」「原材料在庫」の3項目に分けられ、損益計算書では「売上原価」計算に使用される


在庫モデル

単純なモデル

  • 商品ごとに期首での在庫数、期間内の入庫数の総数、現在在庫
  • 受け払い明細は在庫数に動きがあったときに記録される履歴(理論在庫と実在庫の差異を調査しやすくなる)

 

倉庫の組込み

  • 沿うこと場所を区別、同一の場所に異なる倉庫を複数定義できるようにする


 

拠点の導入

  • 同一拠点での複数倉庫は物理的に分かれていても、論理的に分かれていても構わない