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言語まとめ Lisp

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言語まとめ Lisp

言語 まとめ | Lisp | 以下から参照、引用

リスト処理

リスト

  • リストを以下のように書く
  1. '(rose violet daisy buttercup)
  • データとプログラムのどちらも同じ方法で表現する。どちらも、単語や数やリストを空白で区切って括弧で囲んだリストである。

<blockquote>リストの直前に付けた1つのアポストロフィ'を クオートと呼び、リストの直前にこれを付けると、そのリストに関しては何もせずに字面どおりに扱うことをLispに指示する。リストの直前にクオートがない場合には、リストの先頭要素を特別扱いし、コンピュータが従うべきコマンドとなる</blockquote>

アトム

  • これまで単語と呼んできたものをアトム(atoms)と呼ぶ。
  • リストでは、アトムを空白で区切る。アトムは、括弧のすぐ隣にあってもよい。
  • リストは、たった1個のアトムを含むだけでも、まったく含まなくてもよい。
  • 何も含まないリストは()のように書き、空リスト(empty list)と呼ぶ。
  • 空リストは、それ以外のものとは異なり、アトムであると同時にリストでもある。

プログラムの実行

  • リストの直前にクオートがない場合には、リストの先頭要素を特別扱いし、コンピュータが従うべきコマンドとなる。
  1. >(+ 1 2)
  2.  
  3. 3

シンボル名と関数定義

  • +のようなシンボルは、それ自身はコンピュータが実行すべき命令列ではない
  • 定義、すなわち、命令列を探すためにシンボルを(一時的に)使う

インタープリタ

基本動作

  1. リストの直前にクオートがあるかどうかを調べる。
  2. クオートがあれば、リストを返すだけ。
  3. クオートがなければ、インタープリタはリストの先頭要素を調べ、それに関数定義があるかどうかを調べる。
  4. 関数定義があれば、インタープリタはその関数定義内の命令列を実行する。
  5. さもなければ、インタープリタはエラーメッセージを出力する。

特別な動作

変数
  • リストに加えて、クオートもせず括弧で囲まれてもいないシンボルを評価できる
  • 変数(variable)としてのシンボルの値を決定しようとする
スペシャルフォーム
  • 特殊な関数があり、これらは普通の方式のように動作しない。これらをスペシャルフォーム(special forms)と呼ぶ。関数の定義などの特殊なことを行うものであり、それらの個数は多くはない。
ネストしたリスト
  • インタープリタが探しあてた関数がスペシャルフォームでなく、しかも、それがリストの一部である場合には、 Lispインタープリタはリストの内側にリストがあるかどうかを調べる。内側にリストがあれば、Lispインタープリタは内側のリストを処理してから、外側のリストを処理する。

引数

データ型

  • 関数に渡すデータの型は、関数が使用する情報の種類に応じて決まる。
  • +は数を加算するので、 +のような関数への引数は数値である必要がある。

引数としての変数やリストの値

  • 引数は、評価したときに値を返すシンボルでもよい。

可変個数の引数

  • +、*などのある種の関数は、任意個数の引数を取る

変数

値の設定

  • setかsetqを使う
  • letを使う

setの使い方

  • シンボルflowersの値としてリスト'(rose violet daisy buttercup)を設定する
  1. >(set 'flowers '(rose violet daisy buttercup))
  2.  
  3. (ROSE VIOLET DAISY BUTTERCUP)
  4.  
  5. >'flowers
  6.  
  7. FLOWERS
  8.  
  9. >flowers
  10.  
  11. (ROSE VIOLET DAISY BUTTERCUP)

<blockquote>setを使う場合、いずれの引数も評価してほしくない場合には、両方の引数をクオートする必要がある</blockquote>

setqの使い方

  • 実用上、setの第1引数をほとんどつねにクオートするはず
  • setで第1引数をクオートする組み合わせは多用されるので、スペシャルフォームsetqが用意してある
  • setとほとんど同じであるが、第1引数を自動的にクオートするので、引用符をタイプする必要はない
  1. >(setq flowers '(rose violet daisy buttercup))
  2.  
  3. (ROSE VIOLET DAISY BUTTERCUP)
  4.  
  5. >flowers
  6.  
  7. (ROSE VIOLET DAISY BUTTERCUP)
  • さらに、setqは、複数の異なる変数に異なる値を代入するためにも使える。
  1. >(setq alpha '(a b c)
  2. num '(1 2 3))
  3.  
  4. (1 2 3)
  5.  
  6. >alpha
  7.  
  8. (A B C)
  9.  
  10. >num
  11.  
  12. (1 2 3)

関数定義

defun

  • シンボルには、関数として呼ばれたときにコンピュータが実行するコードが結び付けられている。
  • このコードを関数定義(function definition)と呼び、シンボルdefun(define function(関数を定義する)の略)で始まる Lispの式を評価することで作成する
  • defunは、その引数を通常のようには評価しないので、 スペシャルフォーム(special form)と呼ばれる。
書式
  1. defun 関数名 (引数) "関数の説明(省略可)" 関数本体
  1. >(defun pow (x) "power" (* x x))
  2.  
  3. POW
  4.  
  5. >(pow 2)
  6.  
  7. 4

条件判定

if

書式
  • 第1要素がifであるリストの第2要素と第3要素のそれぞれに、判定条件と真の場合の動作を指定する。
  1. (if 判定条件
  2. 真の場合の動作)
  1. >(if (> 5 4)
  2. '("5 is greater than 4"))
  3.  
  4. ("5 is greater than 4")
  5.  
  6. >(if (> 5 6)
  7. '("5 is greater than 4"))
  8.  
  9. NIL

If--then--else式

  • if式には第3引数を指定することもでき、判定条件が 偽の場合の動作である。
  1. >(setq x 2)
  2.  
  3. 2
  4.  
  5. >(if (= x 1)
  6. '("x is 1")
  7. '("x is not 1"))
  8.  
  9. ("x is not 1")

偽について