プロジェクトとプロジェクトマネジメントプロセス
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目次
プロジェクトとプロジェクトマネジメントプロセス
プロジェクトとは
<blockquote>独自の製品やサービスを想像するために実施される有限的な活動</blockquote>
<blockquote>相互に関連するタスクから構成され多くの組織が参画して実施される3年以下程度の活動(アクティビティ)</blockquote>
特徴
- 明確に定義された目標・目的
- 一時的な組織が担当する一度限りの仕事(有限性 開始と終了)
- さまざまなリソースの使用(人、ハード、ソフト、その他の資産)
- 主要な受益者(顧客)またはスポンサー(プロジェクトに投資し、指針を決定)
- 不確実性 : プロジェクトはユニークであるがゆえ、目的の定義や見積もりが難しい場合がある
- 一人のプロジェクトマネージャと複数のメンバーで構成
- 予算が与えられる
- いくつかの工程からなりたち全体として大きなライフサイクルを形成
- ライフサイクルの各段階で必要資源が変化
プロジェクト管理
<blockquote>プロジェクト管理とは、プロジェクトの目的を達成するためのアクティビティに大して知識、スキル、技法を適用すること。</blockquote>
目的
- 品質、期間、予算
対象
- ヒト、モノ、カネ、(要員、設備、費用)、外注、機密、契約
サイクル
- 計画(Plan)-実行(Do)-評価(See)
制約3条件
- スコープ、タイム、コストの3つが制約となる。競合するこれらの条件のバランスをとりながら進める必要がある
- 制約3条件を管理するとは、スコープ、タイム、コスト間のトレードオフを調整すること
- 品質を含めて、4つの制約という場合もある
制約 | 内容 |
---|---|
スコープ | 何を達成するのか |
タイム | 期間はどれくらい必要か、スケジュールはどうするか |
コスト | コストはどのくらい必要か |
品質 | 顧客満足、品質の考慮 |
プロジェクトマネジメントフレームワーク
プロジェクトマネージャの役割
- システムの完成
- 外部折衝
- 品質の保証
プロジェクトマネージャの主な業務
プロジェクト計画策定
- プロジェクト方針の決定
- 要求仕様の検討
- 見積
- 計画立案
- 組織編成
実行管理と変更管理
- プロジェクト計画をもとにWBS(Work Breakdown Structure)や、TRM(Task Responsibility Matrix)を作成し、日程計画表を作成
- 要求品質特性を明確にし、品質目標、品質計画を立てる
- 品質管理データを収集し、パレート図を作るなどし対策を実施
- 要因を適切に配置し、最適なグループ編成を実施
- 勤務状況や生産性の把握、生産性の向上と円滑な人間関係を実現
- システムの特徴をふまえ最適な協力会社を選定し適切な契約を締結
- プロジェクト計画に基づき、各費目ごとの費用計画を立案
- 費用管理表などを作成し、予算超過等に対処
- 顧客、協力会社、ベンダー等との契約を適切に管理
終結と完了評価
- プロジェクト完了時の正確な分析評価は、次回の重要な参考資料となる
- プロジェクト計画と実績との差異分析を行い、次回のプロジェクト計画に資する(日程、品質、費用)
- プロジェクトに関する総合的な評価・分析を行う(開発環境、協力会社、要因、開発プロセス、開発技法)
© 2006 矢木浩人