「クロージャ」の版間の差分
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− | EmployeeからManagerを抜き出すには、C#( | + | EmployeeからManagerを抜き出すには、C#([[クロージャ]]を持たない)では、以下のようにするだろう |
public static IList Managers(IList emps) { | public static IList Managers(IList emps) { | ||
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− | + | Cでの関数ポインタ、[[Java]]での無名クラス、C#でのデリゲートで、同じようなことができるが、違いがある。 | |
1つは、定義された時点での変数が参照できること。 | 1つは、定義された時点での変数が参照できること。 | ||
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*[http://nonn-et-twk.net/twk/closure/ JavaScriptでの例] | *[http://nonn-et-twk.net/twk/closure/ JavaScriptでの例] | ||
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2020年2月16日 (日) 04:19時点における最新版
クロージャ(Closure)
http://martinfowler.com/bliki/Closure.html
クロージャとは、関数に、引数として渡せるコードブロック。 EmployeeからManagerを抜き出すには、C#(クロージャを持たない)では、以下のようにするだろう
public static IList Managers(IList emps) { IList result = new ArrayList(); foreach(Employee e in emps) if (e.IsManager) result.Add(e); return result; }
クロージャを持つ、Rubyなら以下のようにする。
def managers(emps) return emps.select {|e| e.isManager} end
Cでの関数ポインタ、Javaでの無名クラス、C#でのデリゲートで、同じようなことができるが、違いがある。
1つは、定義された時点での変数が参照できること。 以下の例では、ローカル変数を参照している。
def highPaid(emps) threshold = 150 return emps.select {|e| e.salary > threshold} end
また、以下の関数は、引数に依存した振る舞いをするクロージャを返している。
def paidMore(amount) return Proc.new {|e| e.salary > amount} end
© 2006 矢木浩人